七十二 はじめました
今日は、お姉様達とお母様達だけで、ポーカーと株をしている。僕は、夕食の準備のために、麺を一から作りながら材料を切ったり、チャーシューを作ったりしている。今は、錦糸卵を作り終えて、綺麗に千切りにしている所だ。
「お母様。フルグルなにしているの?」
「麺を作ってるらしいわよ」
「こんな熱い日に、ラーメンとかないよね?」
「何を作ってるかは。知らないけど」
「夏には、ぴったりの料理らしいわよ」
「フルグルが作る料理は、凄く楽しみ」
「マールムは、フルグルが作るの好きよね」
「凄く、美味しいから大好き」
「量が食べれるから、僕も好きだよ」
「確かに。食べ過ぎちゃうのよね」
もう少しで、チャーシューが完成しそうだ。朝一番で、鬼神を狩りしてきたけど。最近の狩がらくになってきたからもう少し強いモンスターでも見つけに行こうかな? そんな事を考えながら、キュウリを刻んでいく。そういえば、お婆様の家からトマトを取ってきたからこれも輪切りに、刻んでいれないとね。
そんな事を考えながら切り、タレを作る為に、胡麻を磨る事をしたりしていた。
「あら。凄く良い匂いがするわね」
「お母様。チャーシューの匂いがします」
「今夜は、何を作ってるのか気になりますね」
「フルグルが、内緒て言うくらいだから楽しみよね」
「この匂いがしてからは、トランプしていると集中出来ないくなりますね」
「そうだけど。これで、上がりね」
「「お母様。強すぎる」」
「二人がこのまま負けるなら、チャーシューは、私が貰うわね」
「「横暴です」」
そんな盛り上がりをしながらトランプのゲームは、進んで行く。そろそろチャーシュー出来るかなと串で、突いてみると良い感じに、煮込まれているのがよく分かった。今日の肉は、いつもより良い肉なのかなと思いながら眺めている。
「そろそろ夕食の時間ですね」
「フルグルが、呼びに来ないと駄目でしょ」
「それよりも、最近。お母様、ロートゥスお姉様、フルグルの四人だけどお兄様達は、どこにいったの?」
「あれ。マールムしらないの」
「学校の行事で、都市見学に行って居るわよ」
「お父様も出張で、帰って来てないものね」
「お母様。寂しくないの?」
「特に寂しくないわね」
「最近。このトランプが、楽しいから全然寂しくないわね」
「お母様もフルグルには、甘いから何でも遊びを教えるのよね」
「「だね~」」
いい感じに、出来たぞ。これで完成だ。そんな事を考えながら作っている間に、何度かクシャミが出る。僕の噂をしているだろうなと何度か思ったが、これで確信に変わる。
「そろそろ夕食の時間ですよ」
「やっとだ」
「今日は、何を作ったの?」
「楽しみにしてたよ」
「今夜は、冷やし中華です」
「なにそれ?」
「茹でた麺を水と氷で、冷し」
「上に、鮮やかに具を乗せて」
「タレをかけて食べる料理です」
「聞いているだけで」
「美味して分かる」
皆が、食卓のテーブルに着いた事を確認してから麺を多めに茹でて、魔法を使い水と氷を作りそこに、麺を冷やし。さらに水をきって、チャーシュー、トマト、キュウリ、錦糸卵を乗せて、胡麻タレを乗せて完成する。
「出来ましたよ」
「うわぁ~」
「綺麗だね」
「本当に、ご飯作るの上手くなったわね」
「毎日でもいいよね」
「麺の量は、これくらいで大丈夫ですか?」
「「問題ない」」
「大丈夫よ」
こうして、完成した冷やし中華を皆で楽しく食べて、そろそろ迎える。夏に向けてのある意味準備を進めるのだった。食べ終わった後は、いつものトランプで、楽しく盛り上がり。お母様が、やっぱり一番になり勝てないと言う事がこの後おこる。
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