七十一 ハウス
「フルハウス」
「甘いよ。フルグル」
「ストレート」
「それ。負けてますよ」
「皆。あまあまだね」
「ロートゥスお姉様。まさか!?」
「一が、四枚とジョーカーだよ」
「なんだって~」
今日は、お姉様達とポーカーをして遊んでいる。初めから運が良いロートゥスお姉様だったりする。今の所だが、マールムお姉様がトップで。二位がお母様の三位が僕だったが、今。ロートゥスお姉様と入れ替わっており、僕が最下位になるという場面になっていた。
二位のお母様は、用事が出来たと先ほどゲームから離れている。それくらい二位との差は、かなりついており中々追いつく事はないくらい勝っている。
「マールムに、勝てないな」
「僕が。勝てば」
「ロートゥスお姉様を抜く」
「二人とも底辺が、低いよ」
「マールムお姉様とお母様が強すぎなんだよ」
「そうだ。そうだ」
「一発目で、ロイヤルストレートフラッシュとかどんな確率だよ」
「そうだ。そうだ」
「日頃の行いじゃないかな?」
「「………」」
「なんで、そこでだまるの!」
「ねぇ~」
「だよね」
「早く。追いついて見なさいよ」
「「悔しいぃ~」」
こうして、入れ替わりしているのは、僕とロートゥスお姉様のみだったりした。そんな中で、あのまま続けていたらお母様が、一位になっていたのに、用事があると抜けてしまい。マールムお姉様の自慢が永遠と続くのだった。
「僕にも。運がきましたよ」
「まさか!?」
「ロイヤルストレートフラッシュです」
「僕もフラッシュだ」とロートゥスお姉様が言う。
「あれ。ブタだ……」
「段々と負けてきましたね」
「このまま頑張れば。勝てるのかな?」
僕とロートゥスお姉様が、段々と勝ち始めてからマールムお姉様は、勝てなくなっていく――。そんな中で、そろそろ勝てるかなと思っていると……。
「あら。まだやっていたのね」
「良かったわ」
「「「お母様」」」
(魔王降臨!?)
「マールム?」
「魔王て、誰の事?」
「そんな事言ってません」
「そうですよ。お母様」
マールムお姉様の呟きが、まさかお母様に聞こえるとは、思っても見なくて焦る僕達だった。ロートゥスお姉様が、お母様にカードを配る。
「あら。上がりね」
「「「えっ!?」」」
「ロ……」
「お母様。運が良すぎです」
帰って来て、数分も経たずに一位へとランクアップするお母様だった。何を言っても勝てる気がしない……。そんな中で、ロートゥスお姉様が、なんと二位になるという事件が起きる。
「やっと追いついた」
「あら。ロートゥス凄いわね」
「お母様に言われると、勝った気がしません」
「たった。二十勝違いじゃない」
「それ、追いつきません」
二十勝もしているお母様だが、それをたったと言ってしまうあたり天然なんだろうかと思う程に、強いお母様だったりした。その後、何度かポーカーするが……。
結局。僕は、追いつく事無くビリで終るのだった。そんな中で、お母様だけが、四十勝して勝ち続けるけっかとなるのだった。
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