三十九 通知

誕生日から一ヶ月が過ぎた昼が去り、腹緊をして運動をしている。二歳児でもできる運動は、簡単な筋肉トレーニングくらいだった。そんな中で、身体を鍛えていると、必ずカメッリアお姉様から男の子らしくなっちゃうと言われるのが、増えた気がする。

「あっ、また鍛えてる」

「かっこいい男になります」

「フルグルが、かっこよくなら考えるなぁ~」

「よしこのまま上手くいけばもう女装は、しなくて済むぞ」

 すると、そこに……妹のマールムが、やってくる。

「カメッリアお姉様、お手紙来ているよ」

「手紙?」

「凄く綺麗な作りの手紙だよ」

「はい、渡したからね」

「あっ、フォールド=リッセンベルク学園からだ」

「フルグル、また後でね」

 そう言って、お母様の所に行ってしまったカメッリアお姉様……、試験の結果かなと思いながら腹緊をする。次に、スクワットもどきを一生懸命するが、失敗すると尻餅をついてしまう。これがなれれば足腰が強くなるはずだけど中々上手くいかないなぁ~。

「あっ、お母様いた」

「フォールド=リッセンベルク学園から手紙来たよ」

「自分で開けなくていいの?」

「やっぱり、先に開けるのがお母様がいいだもん」

「それじゃー、主席か二位かどっちかだわね」

(ビリビリ)と綺麗に、手紙を開き中を確認する。


 ラウルス=カメッリア様へ

 はじめまして、シルフィー・フォルトと申します。


 試験の結果ですが、大変優秀な成績でした。これによって、合格とさせて頂きます。

 試験は、どれも高得点の物と満点があり、素晴らしいです。

 フォールド=リッセンベルク学園である。

 フォールド=リッセンベルク初等部へ、四月からの入学を楽しみにしております。

 主席での合格の為、当日までに代表挨拶を考えて下さるように、宜しくお願い致します。

 当日は、良き天気であらんことを失礼致しました。


「やったぁぁぁぁぁぁ」

「お母様、主席だよ」

「写真だよ」

「可愛い頃のフルグルだよ」

 最近、鍛えるようになってきたもんだから可愛いフルグルじゃなくなっていくのが、そんなに嫌だったのかしら、将来的に考えて、かっこよくなるわよフルグルは、なんて言えないわね……。

「カメッリアまだ覚えていたの?」

「当り前だよ、お母様」

「それよりもおめでとう」

「写真は、後でお部屋に持っていくわね」 

 フルグルの可愛い頃の写真が、やっと手に入ったよこれで、可愛いコレクションがまた増えるだな~。さてと、皆に知らせにいかないとだな。

「マールム、さっきは、手紙ありがとう」

「嬉しそうて事は、合格したの?」

「そうだよ」

「カメッリアお姉様、おめでとうございます」

「ありがとうマールム」

 二人は、抱き合って嬉しそうにはしゃぎ喜んだ。ロートゥスは、男の子と遊びに行って居ない。お兄様達は、まだ学校から戻って来ていないとなるとフルグルに、言いに行くしかないか、別に嫌っているとかないだけど、多分まだ鍛えている最中だからあまり行きたくないだよね、「はぁ~」と溜め息が出るわ。

「フルグルいる?」

「ふ~~~~う、いい汗かいた」

「どうしました?」

「フルグル私ね……」と言ってる最中に、「おめでとうございます」と言われる。

「私、最後まで言ってないよ」

「だって、写真ゲットしたような笑顔なんだもん」

「あれ、そんなに、顔に出ている?」

「口からよだれがでてるくらい」

「うそ、てでてないじゃん」

 入ってくるなり、にやにやしながら来たカメッリアお姉様の顔は、写真の時みたく顔がにやけている。結果がきていても、実技も試験も特に問題ない事くらい僕だってわかるけど、普通におめでとうを言うタイミングがミスったきがしたが、仕方ないかな。

「それで、写真は、貰ったのですか?」

「寝る前にくれるらしいよ」

「あぁ~、あの頃みたく……可愛いフルグルは、もういないだもんね」

「ここにいますよ?」

「かっこいいを目指してるでしょ?」

「そうですけど、想像してみて下さい」

「想像?」

 何を想像するのか解らないけど、フルグルの言葉に、耳を傾けてみた。

「お兄様くらいの身長で、髪は、ストレートに伸びておりそれをこんなふうに、しばってあって……」

「確かに、かっこいいかも」

「そして、お姉様が帰って来た時にこんな言葉をいいます」

「お姉様、おかえりなさいませ」と、表現をする。

「確かに、いいかもしれないて、思ってきた」

「そうすると将来そうなる予定て、事なんだよね」

「そうですよ、いかがですか?」

「頑張って、鍛えてかっこよくなってね、フルグル」

 こうして、お姉様から許可も下りて、頑張って鍛えていく事になる。もう少し大きくなったら言葉で上手く落として行こうと心から思うようになった。

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