二十二 学園試験の通達
あれから半年が過ぎ、カメッリアお姉様の魔法での腕もかなり上がる。
「フルグルと練習するのが、楽しいね、なにか、新しい魔法を作っているようで、凄く毎日が、充実しているよ」と嬉しそうに、魔法の練習や、知識を二人で、お母様から学んだり、本を読んだりして、知識を理解しながら毎日を過ごしていると、一通の手紙が、ポストに入っている。
双子の姉妹である、妹のマールムが、ポストに入っていた手紙を、お母様に手渡した。
「お母様、ポストに、手紙が、入っていたよ?」
カメッリアお姉様と一個違いの双子の姉妹である、姉のロートゥスは、近所の男の子と遊びにいっていない。妹は、お
「あら、有難う、マールム……、おやつは、ホットケーキよ」
「わーい、ホットケーキ、大好き――」
マールムから、手紙を受け取ると、入学試験の案内と書かれている。どうやら、カメッリアの入学試験の案内だろうと、中身をあけて確認すると、保護者の皆様へと言うタイトルから手紙の内容が始まった。
その頃、カメッリアは、妹のマールムと一緒に、おやつである。ホットケーキお口いっぱいに、頬張っていた。
「お母様が、作る、ホットケーキて、甘くて、美味しいね」
「美味しそうですね、僕も食べたいですが、まだ無理ですね……」
「ならフルグル、私が、噛んであげるから、それを食べる?」
カメッリアお姉様は、どうしても自分が食べて、美味しいと思った食べ物を離乳食のように、柔らかくしたらたべれるじゃないかと勘違いしており、たまに、これ美味しいよと、噛んだのをくれようとするのを、お母様が、止めに入る事が結構あったりする。
「何かの罰ゲームですか?」
「カメッリアお姉様の食べ残しなら私が、食べてあげようか?」とマールムからの愛の告白がたまにある。
最近のフルグルは、昔みたいに、カメッリアお姉様、大好きなんて、言わなくなったし、私の言う事を聞かなくなってきたが、それでも可愛いから許す。
「そこは、お姉様の愛がつまってて、美味しいですでしょ?」
カメッリアお姉様の最近なんだか、愛が重くなってきたきがします、日に日に、そんな会話が増えたようなきがしてならない。
「もう少しで、離乳食も、歯が少し生えてきたので、新しい物に、変わるはずです」
「それを食べるのを、楽しみにしています」
「はーい、注目」
「「「どうしたの? お母様?」」」
三人が、お母様の方向を向いて、不思議な顔をしている。
「カメッリアの学校での試験が決まったのよ?」
「えっ、本当ですか?」とカメッリアお姉様が、びっくりしている。
「一週間後に、フォールド=リッセンベルク初等部の試験が実施されるらしく、フォルト街に、いくことになっているから、覚悟しておいてね」
「誰がついてきてくれるですか?」
「私と、フルグルが、ついていくけど、問題ある?」
「フルグルが、来てくれるなら、頑張ります」
カメッリアお姉様、なんで、僕がいればなんでも、できますよね、みたいな空気になってますけど、大丈夫かな? あ、大丈夫だ、今の魔法をきちんと出来ていて、勉強もちゃんとしてるし……。
――それから、受験の為に、フォルト街へ向かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます