十八 光があり、影もある

朝になり、朝ごはんのミルクも飲み終わり、お外にお母様が連れ出してくれる。カメッリアお姉様は、魔法の練習をはじめている。

 僕の魔法適正が、終わるまでは、一緒に魔法を習う事ができないと言う、お母様のはんだんだったりする。そんな事で、昨日の続きと言える。光属性を学ぶのであった。

「昨日は、ごめんなさいね、急に、気分が悪くなってしまって、今日は、大丈夫だから、フルグルも新しい魔法の残りをおぼえちゃいましょう。それに、あれくらいでつかれるなんて、珍しい事もあったわね」

 僕の闇魔法のせいで、お母様が、倒れるというじたいになってしまった。やっぱり、闇魔法は、愛称はいいのだけど、人に使うと、被害がでてしまうなと内心ショックを受ける。反省は、こんごやっていけばいいことだから、今日は、残り一個の魔法を覚えてしまおうと心で、決めた……。

「それで、光属性なんだけど、闇を祓う事も出来るし、光を照らす事もできるけど、フルグルは、どっちがみたいの?」

「照らす方でいいですよ、そっちの方が、凄く綺麗でしょうし、お願いします」

しろに、ひかりを照らせし、その者に示せよ、ライト」

「おぉぉぉぉぉ、明るいですよ、お母様――」

 フルグルの笑顔が、すごくいいわね、昨日と違って、この子の笑顔は、ちゃんと大切にしないと駄目ね。

「豊かな大地に、芽吹けよ、ライトシャワー」と両手を広げて叫んだぶ――。

 水が、あたりを濡らして光を反射させたのだろうか、虹が、できてとても綺麗な物が見える。このこは、普通の子供と考え方がちょっと違うなて、事が、やっといまので、確信できたわね、この子が、すきなように、魔法を学ばしていけるといいだけど……」

「なにこれ、弟君おとうとくんがやったの? 凄く綺麗だよ、虹が、こんなに、きれいだなんて、すごすごだよ!」

「そらに、大量のウォーターを、降らせてからのライト――」

 こんどは、りっぱな虹が出来た、それを窓から見ていた、姉妹の双子達が、お外に出て来てすごいと騒ぎ出すのだった。

 そして、本日をもって、魔法適正は、終わりをむかえて、ばらつきがあるが、全属性が使用可能となり、こんご自分で、いろいろとためすことになったが、お母様かカメッリアお姉様に、抱っこしてもらわないと使えない事に、のちほどお母様が気づくというハプニングもあり、今後の課題になったのは、ここだけのお話……。



――そして、年月が、一年を過ぎるのだった。

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