Episode7 愛、感謝、そして全ては宿命

 怪し気なスピリチュアルにはまってしまった主人公の友達が、いいえ、”元・友達”が搾取される側ではなく、搾取する側へと回ってしまいました。

 しかも「ギャラクシー・メイクラブ」なんてセックス合宿を開催しているカルト教団の”第一夫人”にまでなってしまっていました。


 なお、葬式の場において、故人の遺族である静佳が”スピリチュアルに絶賛傾倒中の夢美”に言われた言葉については、どれだけ温厚な人であっても怒ってビンタをくらわせるのは無理ないかと思います。


 人生とは、”愛と感謝”だけで全て乗り越えていけるほど、簡単でも甘いものではないはずです。

 思うようにならないのが人生であって、時には藁にもすがりたくなることだってあるでしょう。

 ですが、スピリチュアルとの付き合いは”ほどほど”に。


 そして、自分の外側に救いを求め、のめりこんでしまうのは危険であると、かつてスピリチュアル系の本を貪るように読んでいた作者自身への戒めかもしれないです。

 当時はそれほど自由になるお金がなかったということもありますが、書籍代だけで済んで本当に良かったです。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る