Episode2 初夜は死の香り

 全8Episodeの中でも、一番のお気に入りといえるかもしれません。

 本Episode2を書いている時も、”悪魔にでも導かれたかのように”眠ることも忘れてパソコンのキーボードを叩き続けていたことを記憶しています。



 初夜は死の香り。いえ、”初夜は屍の臭い”だったのです。

 やけに紳士的な口調の「瓶の中の妖精」が叶えていたご令嬢S様の願いとは、「彼女の体臭(死体の寄せ集めが生者として動いているがごとき臭い)を押さえること」でありました。


 何の重荷(コンプレックス)も持たずに生きている方というのは本当に稀かと思うのですが、”単に性格が悪い”とかならまだしも、努力してもどうにもならない本人に責任のないことで一生悩み続けるなんてつらいですよね。


 S様の壮絶な苦しみなど何も知らなかった侍女E(品はないもそこそこ美人&語尾を伸ばして喋る特徴あり)が、「瓶の中の妖精」に自分とS様の”心だけをチェンジリングしてくれ”と願ってしまい……今度は侍女Eが”重荷”を背負って生きることとなってしまいました。



 一人称形式で書いた作品は、本Episodeが一番最初となりますね。

 あとは、ややホラー風味なショートショートの「第6弾 最強の四天王」とか「第7弾 ルウコさんへのお悩み相談」とか「第18弾 白いケーキ」とかですね。

 ここで少しCMをお送りしました。

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