第三十一話 休暇 in 静浜 その1

 もちろん奈良なら基地から静浜しずはま基地までは、陸路で在来線と新幹線を乗り継いでの移動だ。


 岩代いわしろ教官が言うには、たるんでいる馬鹿共を乗せてやる輸送機もヘリも無い、おのれの不出来を悔いて地腹を切れとのことだった。もちろん私も風間かざま君もそのつもりだったから、交通費を出すことに異存はなかった。なにがどうたるんでいるのかわからないけれど、飛べるならなにを言われてもへっちゃらだと言うのが、二人で珍しく一致した意見だった。


 そんな私達が新幹線に乗ったところで、先に行けと言って姿を消していた岩代教官が戻ってきた。そして通路側に座っていた風間君の膝の上に、白いビニール袋を置く。


「さっさと食っておけ。途中で腹が減ったとピーピー泣かれてはかなわん」


 横から中をのぞきこむと、駅弁とお茶だ。


「あの~……」

「俺が金を出したんだ、好き嫌いは認めんぞ」


 つまりは教官のおごりということらしい。


「ありがとうございます、ご馳走になりまーす!」


 岩代教官の意外な行動に戸惑いながら、駅弁を御馳走になることにする。ごくごく普通の幕の内なのにおいしいって感じるのは、教官のおごりだからなのか、午後から静浜で飛べるとわかっているからなのか。


「ねえ、風間君」


 おはしでかまぼこをつまんで、それを見つめながら、横で黙々と食べている風間君に声をかけた。


「んー?」

「風間君達が訓練課程で操縦したT-4だけどさ、私にも操縦できそう?」

「?!」


 風間君は私の質問に目を丸くして、玉子焼きをモグモグ食べながらこっちを見た。そして玉子焼きを飲み込むと、あらためて聞き返してくる。


「今、T-4って言ったか? またなんで急に?」

「だってさ、たまには一尉のことを空に連れて行ってあげたいと思っても、イーグルは無理だし。そのイーグルに一番近い練習機はT-4でしょ? だけど私は、T-3の後はT-400で操縦訓練をしたから、実際のところはどんな感じなのかわからないんだもの。どうせ乗せて飛ぶなら、少しでもイーグルに近いヤツが良いかなと思って。こーんな感じで旋回とかしたら、一尉も楽しいんじゃないかなあ、とか?」


 目の前でかまぼこを戦闘機に見立てて、空中をグルンと飛ばしてみる。あ、だけどここまで旋回させたら、ものすごいGがかかって私が耐えられないかも?


「どう? 訓練したら、私にもこのぐらい普通に操縦できそう?」

「そりゃあ天音あまねだって、T-3もT-400も飛ばしているんだから無理とは思わないけど、機種転換課程並みの訓練は必要になるんじゃないか?」

「そっか。仕事の合間に、少しずつこっそり訓練するのは無理かあ……」

「っていうか天音、戦闘機から輸送機に行くパイロットはいるけど、その逆は無いからな? しかも女性隊員でそれって認められないんじゃ?」

「そっか。ちょっと難しいかな……」

「かなり難しいと思うぞ? っていうよりも、隊則的に無理な気が」

「えー……」


 通路の向こう側で座って本を読んでいた岩代教官が、そこで大きな溜め息をついた。


「まったく天音。お前は空自の慣例という慣例を、ことごとくぶち壊していくつもりか」

「ダメですか?」

「ダメとかそういう次元の問題ではない。そういう慣例は無い。つまりはその道筋は無いということだ」

「ですが、少なくともT-4は練習機ですよね。ってことは、戦闘機要員になれない女性隊員でも、飛行訓練という名目でなら、操縦することになんら問題はないのでは……」


 岩代教官は、目を細めて私のことをにらむ。


「だいたいだ。だらけていると俺に判断された人間が、T-4の訓練だなどと言語道断ごんごどうだん。そういうことは、どこから見ても文句のつけようがないパイロットになってから言え」

「わかりました……ん? ってことは、立派なパイロットになったら、乗っても良いってことでしょうか?」

「天音……俺の言ったことを、ちゃんと聞いていなかったようだな」

「すみません、立派なパイロットになるまで黙ってます……」


 私の返事に教官は黙ってうなづくと、それまで読んでいた難しそうな本に再び目を向けた。


「だけど、そこまでして榎本えのもと一尉を空に連れて行きたいのか?」


 ちょっとやり過ぎじゃないか?と、風間君がなかば呆れたような口ぶりで言った。


「風間君も今にわかるよ。好きな人ができるとね、その人のためになんでもしてあげたくなっちゃうの。もちろん、一尉がそんなことをしてほしいって言ってるわけじゃないんだよ? その人が喜ぶことを、できる限りしてあげたいっていう私自身の気持ちなの。私の場合、それがたまたま空に連れて行ってあげることだったってこと。わかった?」

「そういうもんなのか……」

「そういうもんなんです」


 それから数時間後、静岡しずおかで新幹線から在来線に乗り換えて焼津やいづまで戻り、電車から降りて駅を出ると、基地から若い隊員さんが迎えに来てくれていたので、その人の車で基地まで向かうことになった。



+++++



「よう、来たな。遠路はるばるようこそ、静浜基地へ」


 そう言いながら、基地に到着した私達をニヤニヤと笑いながらを迎えてくれたのは、杖をついている榎本一尉と八重樫やえがし一尉だった。しかも二人とも、なぜか制服ではなくフライトスーツを着ている。


「一尉、どうしてここに?!」

「こいつに呼び出されたんだよ。知ってるか? 俺達は同期なんだが、こいつだけ頭一つ飛び出して出世して、今じゃ三佐殿だ。つまりは俺達がここにいるのは、上官命令によるものってやつだな」


 一尉の言葉に、岩代教官が顔をしかめる。


「黙れ。お前達もすぐに昇任だろうが。俺のことを権力をふるう出世の鬼みたいに言うな」

「あの、それで……?」


 肝心などうして私達がここで顔を合わせることに?ってことがまだ理解できない。


「ヒマなら自分の仕事を手伝えって、いきなり呼び出されちまって……って、おい、ちはる、俺の前でひざまずいてなにをするつもりだ。ここで俺にプロポーズでもする気か? そういうことは二人だけの時にしろよ、恥ずかしいだろ」


 私は話を聞きながらも、一尉の足が気になったので横でしゃがみこんだ。フライトスーツとブーツのせいで中を見ることはできないけれど、すねの部分を軽く指でついてみると、生身の足とは違った硬い感触が伝わってくる。


「義足がどんなのか見たいからしゃがんだだけです。こんな姿勢はひざまずくとは言いませんよ。それに、そういう時にひざまずくのは男性って決まってます。だから、その時になったら一尉が私の前にひざまずくんですからね」

「お前が言うと、なにやら物騒なことでもするみたいに聞こえてくるのは、なぜなんだ……」


 ブーツの中がどんなふうになっているのか是非とも知りたいけれど、ここでは無理なようなので諦めることにした。


「意外と早く義足ができあがったんですね。もうちょっと時間がかかるものだと思ってました」

岐阜ぎふへの転属もあったからな。まだ慣れてないから杖つきなんだが、そのうち杖なしで歩けるようになるだろうって話だ」

「ブーツのせいで、肝心のデザインが見えないのが残念」


 さすがにここで脱がすわけにはいかないので、今は我慢しておくことにする。


「なにを考えてるんだ、機長」

「どうせなら、そのフライトスーツについている飛実ひじつのエンブレムとおそろいのマークをつけるとか、カラーリングを試作機仕様にするとかできないのかなあって」

「おいこら、俺の義足をちはるのおもちゃにするつもりか」

「どうせ毎日使うものなら、カッコいいほうが楽しいじゃないですか。あ、父に言ったら、なにか面白いオプションをつけてくれるかもしれませんよ?」

「だから、俺の義足はおもちゃじゃないと言ってるだろ」


「で、いつまでそこで二人してムダ口を叩いているつもりだ。朝早くに奈良を出発した意味がなくなるだろうが。さっさと行くぞ、もたもたするな」


 苛立ちを隠そうともしない岩代教官の声に、慌てて立ち上がると一尉と一緒に歩き出す。


「歩く早さもほとんど変らないですね」

「そうか? ちはるがこっちに合わせてくれているからだろ」

「それで、一尉達はここに来ていて大丈夫なんですか?」


 質問の続きをすると、八重樫一尉が悪戯いたずらっぽい笑みを浮かべた。


「一日付で着任はしたけど、本格的に任務が開始されるのは来週からなんだ。こっちまでは定期便もあるから移動も簡単だし、それまでなら問題はないから心配はいらないよ。岩代が言うには、操縦できなくても、後ろに乗って指示するぐらいの口はあるだろうってことなんだ」

「税金分は働けとさ」

「それは、岩代教官の一尉達に対する好意というやつですか?」


 風間君が質問する。うん、私もそう思った。岩代教官は、パイロットとして空に上がれなくなった一尉達を、教官をさせるという口実で、練習機に乗れるように手配してくれたんじゃないかって。私が奈良で退屈しているという話を一尉から聞いて、この作戦を思いついたのでは?なんていうのは考えすぎだろうか。


「んなわけあるか、あの顔を見てみろ。どのへんに好意が見える?」


 眉間にしわを寄せ腹立たしげな顔のまま、こっちに振り返った岩代教官をさして、一尉がニヤリと笑う。


「まさかここで教官役が必要になるとは思っていなかったから、苦肉の策でヒマそうにしている同期に声をかけただけだ。だらけた卒業生が現われるのは前代未聞だと言っただろう。天音も風間も恥を知れ恥を」

「なんだかんだ言ってるけど、やっぱり好意なんじゃ……」


 私はともかく、風間君は行きたいと挙手しただけだし、だらけていると言われるのは心外がもしれない。


「なにか文句があるのか、お前達」


「「いいえ、ありません! 自分達は、間違いなくだらけていました!」」


 私と風間君の答えが一語一句同じでシンクロしたので、一尉達が爆笑した。


「まったく面白い漫才コンビだな、ちはるちゃんと風間は」

「風間、今のうちに言っておくが、コンビまでは認めてやるがちはるは俺の恋人だ。その点だけは忘れるなよ? イーグルには乗れなくなったが、知り合いのパイロットは全国にたくさんいるんだ。お前一人ぐらい、人知れずどこか遠い海に投棄するのは簡単なんだからな」

「わ、わかってます!」


 ベイルアウトしたばかりの一尉が言うと、シャレに聞こえないから困る。


「他の連中は任務として飛んでいるが、お前達はどうも胡散臭うさんくさくていかん。飛ぶのが好きとか空が自分の住処すみかだとか、そういうことを言うヤツが一番信用がならん」

「岩代、そんなひねくれたこと言うなよ。お前だって元は同類だろうが」

「うるさい。お前達のような飛行機馬鹿と一緒にするな」


 そう言って、私達に鋭い視線を投げてきた。


「行くぞ。こいつらとまともに話をしていたら、日が暮れて今日一日がムダになる」

「つれないなあ、ロックちゃん」


 その言葉に、ピクリと岩代教官の肩が震える。そしてさらに目つきの悪い顔になった。


「うるさい。とにかくお前はさっさと天音と一緒に飛んで、きちんとその腕前を見届けろ。三次試験で一回しか乗り合わせていないのに、よくもぬけぬけと適正大有りだなんぞ書けたものだな。少しは自分の書いたことに責任を持て」

「おい、あの時のことをまだ根に持ってるのか? 少なくとも嘘じゃないだろ。ちはるは腕の良いパイロットだ」

「それは結果論だ。まったく無責任にもほどがあるぞ。ちゃんと責任をとれ」


 まさかの六年越しに、再びあの件に関してお叱りが飛び出すとはちょっと驚きだ。


「ちはる、俺はきちんと責任はとったよなあ?」

「えーと……」


 教官が言っている責任と一尉が言っている責任は、まったく違うものだと思うんだけどな……。



+++



 着替えてハンガーに出ると、すでに三機のT-3が待機していた。岩代教官も風間君もとっくに着替えていて、四人で整備員さんをまじえてあれこれと喋っている。


「遅いぞ、機長」


 私が出てきたのに気がついた榎本一尉が、ニヤリと笑う。


「そんなこと言ったって、スクランブル経験者ばかりのところに私だけ輸送機勤務なんですからね。そっちと一緒にしないでください。岩代教官だって、タックネームで呼ばれているってことは絶対に経験者に違いないんですから、私だけがたるんでるなんて言葉は聞きたくないです」


 なにか言いたげな顔をした教官に、先回りをして言った。夏期休暇なのだ、少しぐらい無礼になってもいいじゃない。それに教官はなにも言わないけれど、一尉にロックって呼ばれていたんだもの、絶対に一尉と一緒に飛んだことがあるイーグルドライバーだったはずなんだから。


「あの様子からして、最初の時にちはるに難癖つけたことをまだ根に持たれていると思うぞ、岩代。しかもさっきはさらに蒸し返したしな」

「俺は間違ったことは言っていない。飛行適正検査の初っ端に、バレルロールをするのは馬鹿しかおらん」


 なぜか断言されている。


「そして、それをとがめなかったお前も同罪だぞ」

「俺も馬鹿なのか」

「当たり前だ。なにも起きなかったから良かったようなものの、下手したら失速して墜落していたんだぞ」

「だが何事もなかったじゃないか」

「だからそれは結果論だと言っている。たまたま天音の腕が良かっ」


 教官がピタリと口をつぐむ。え、今なんとおっしゃろうとしたんです?! ねえねえ、もしもし?


「え?! 今なんとおっしゃいました?! 私の腕が良かったとおっしゃったように聞こえたんですが!」


 岩代教官に褒められるのは、もしかして初めてのことかもしれない。っていうか、岩代教官でも褒めることがあるんだとビックリだ。


「俺はなにも言ってない、気のせいだ」

「えー、はぐらかさないで最後までちゃんと言ってくださいよー」

「うるさい黙れ。それより早く乗り込め。榎本、お前は人より乗り込むのに時間がかかるんだ、さっさと行け」


 顔をしかめたままあごで機体をさした。


「だが、五人の振り分けはどうするんだ?」


 八重樫一尉が笑いを噛み殺しながら質問する。


「俺は馬鹿がうつったらかなわんから一人で飛ぶ。榎本は天音、八重樫は風間の後ろに乗れ。たるんでいないか、教導隊の元パイロットとしてきちんと判断しろ」

「俺も馬鹿に含まれているのか、なんだか納得いかないぞ。それにだ、なんで自分で判断しないんだよ。そんなにうるさく言うなら、自分で二人の後ろに乗って二回飛べば良いじゃないか、なあ榎本」


 自分が乗る予定の訓練機に向かっていた一尉が、八重樫一尉の言葉に振り返った。そして岩代教官を指さす。


「は? ちはるの後ろに岩代が乗るのか? ダメダメ。風間はともかく、岩代と一緒に飛んで俺の機長殿になにかあったら一大事だ。ちはるの後ろには俺が乗る。岩代、お前はそれ以上ちはるに近寄るな」

「だからそう言っているだろうが。まったくお前というやつは相変わらずな性格だな。大人の男として、今の発言が恥ずかしくないのか?」

「なんでだ、どこが恥ずかしいってんだ」

「説明するのも馬鹿らしくなってきた。さっさと天音と一緒に空に上がれ。風間もニタニタせずにさっさと行かないか。スクランブル時はこんなものじゃないだろう、なにを呑気に突っ立っている。天音と八重樫もだ、そこで石像にでもなるつもりか」


 岩代教官はそれ以上のお喋りに付き合う気はないらしく、四人それぞれにあれこれと言い放つと、そのまま自分が乗ることになっている機体のほうへと、さっさと行ってしまった。


「相変わらずなのは岩代も同じだと思うんだがなあ。素直になったら死ぬとでも思っているのか?」


 八重樫一尉が人の悪そうな笑みを浮かべ、それぞれが自分が乗る機体へと向かった。


 榎本一尉は機体の横まで来ると、整備員の一人に杖をあずけてタラップをゆっくりと上がる。コックピットに入る時はバランスをとりながらで、機体のフレームをしっかりとつかんでまたぎ、そのままゆっくりと腰を下ろした。


「こういう時は、ちはるが乗っているC-130のほうが楽で助かるな。降りる時は手を貸してもらわないと立てないから、その時はまたよろしく頼む」

「了解しました。一尉がお戻りになるまで、杖は自分が責任をもっておあずかりします」


 一尉がステップを上がるのに手を貸してくれた整備員がうなづく。


 そしてシートベルトをしめているのを見届けてから、私もタラップを上がって操縦席に落ち着いた。タンデムで操縦するのは本当に久し振りだ。


「ちはる、まさか飛ばしかたを忘れてるなんてことは、言わないよな?」

「大丈夫ですよ、多分ね」


 一尉の手助けをしてくれた整備員がタラップを降りる。彼等が、タラップを取り外して機体から離れるのを見届けてからエンジンをスタートさせると、一尉が首をかしげながら笑った。


「どうしたんですか?」

「ちはるは、こいつのベイルアウト方法を聞いたことあるか?」

「もちろんですよ。キャノピーを開けて両翼の端っこまで行って、飛び降りろってやつですよね。それが無理なら、背面飛行してそのまま外に出ろってやつでしょ? 最初に説明を受けた時はなんの冗談かと思いました」

「だよなあ」

「この場合、一尉の足のことを考えたら、背面飛行をして飛び出す方法が良さそうですね。万が一の時はそうしますから任せてください」

「おう、頼むぞ」


 エンジンに異常がないとのサインを受けて、キャノピーを閉める。


『こちら静浜基地管制。滑走路及び上空クリア。各機、ランウェイ27より離陸し訓練空域へ向かわれたし』


 ハンガーから滑走路へと出たところで管制塔から離陸を許可する通信が入った。


『了解、静浜基地管制。ランウェイ27より離陸する。風間、天音の順で俺に続け』

『了解』

『了解しました』


 滑走路を滑走して操縦桿を手前に引くと、あっという間に機体は地面を離れて空に舞い上がった。





■補足■


※T-3 … 初等練習機

※T-400 … 輸送機・救難機パイロットの基本操縦練習機

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る