第11話 もう一個 気をつけるべきこと


 追記に書いてもいいんですが、長くなったのでこれだけ。


 「無駄な殺気を出さない」


 自分に殺気がなければ、大丈夫なことも多いです。何かを頼んだとしても、こっちが正しくなる。


 必死に頼むとダメな場合があるってこと。



 例えば、泥棒や強盗の時は、そんなこと言って大声で助けを求めると、むしろ、助けてもらえないというような。人がささーっと消える。暴力的な頭おかしいやつに、いきなり因縁とかつけられた時とかね。


 Jさんも言ってたけど、いきなりの電車やバスの貴重品強奪のシーンで、持ち物引っ張り合うような場合とか、武器なかったら、まあ相手は二人組の男とかで、まず勝てない。


 結構よくあります。まあ一般的には諦めろ、というのが多い。自分まで怪我したくないから仕方ないんですが、セルフディフェンスの方法を使って、急所を狙い相手を電車から押し出すとかはできる。でも、基本、逃げるが勝ちです。Jさんがやったみたいな方法は、プロだからできること。あんなの普通の人はさっとできない。できるわけがないから。


 強奪にそんな風に刃向かうと、手際よく慣れてないと、むしろ強奪されるだけで済まず、怪我されられる。だから俺は、Jさんがどうやって、女の子のためにヴィトンの鞄を取り返してあげたのか、聞いた時に、プロだ、とすぐわかったわけで。


 目潰しして、鞄を取り返し、電車が閉まるタイミングで奴らを電車から叩き出して、電車が発車なんて、他の車両に仲間もいるかもしれないし、そんなの簡単にはできない。


 それ以外でもJさんは、車からのひったくりに応戦していたけれど、相手がその後、事故起こそうが、橋の欄干から落ちて川に突っ込んで死のうが関係ないくらいの感じじゃないと、そんなことできない。


 俺、聞いた時にゾッとした。うわ、プロだと。Jさん、まさかそんな話は他人にしていないと思う。そんな話したら、Jさんが普通の人じゃないのが、バレちゃうじゃないか。


 後、ただ、目についたというだけで、因縁つけられるようなパターンなんかも多い。


 いろんな犯罪パターンがあるけれど、常にそういうことが起こる可能性を見越してるのと、そうでないのとではかなり違う。スリでもなんでも、起こる前にわかるから。だいたい場所も決まっているし、パターンが似通っている。強奪なんかもそうだけど、強奪とかの方がもっと運が大きい。出会っちゃった運。でも持ち物である程度防止できる。あ〜、あのラインにヴィトンの鞄持って乗っちゃった女が終わってるよ。ってくださいのネギカモ状態だから。


 いつもそこで、同じ場所で、犯罪が繰り返されてる、とかいうのはある。犯人グループを捕まえたとしても、結局「いたちごっこ」になっているから、なくならない。


 例えば、追いかけられて、逃げ切るためには、冷静でもないと、ダメであるし、相手にも寄る。まあ、追いかけられるパターンは、相手を逆上させてしまったか、ストーカーくらい。


 例えば、自分だけは通してもらって、追ってくる人は入れないような店に入るとかも、手です。


 自分だけ殺気なく、感じが良ければ、すぐにノーチェクで、通してもらえる。海外なんかでは、警備員が多いので、この手は案外使えます。追ってくる方は必死なので、警備員に呼び止められる。慌てれば慌てるほど、怪しい奴として、通してもらえない。


 普通によくあるケース、やはり、いきなりの金品強奪の場合はセオリーとしては、歯向かわず、銃が普及してる国は特に、当然ながら、財布や持ち物くらい諦めるしかないです。だから現金は持ち歩かない。クレジットカードくらいの被害なら、再発行したらおしまい。当たり前ですが、パスポートや航空券などを一緒に持ち歩いてたら最悪な訳なんですが。


 パスポートは案外早く発行できるので、帰る前日、直前に取られたら痛いですが、航空券も今や、ペーパーレスだし、取られて困るものは減ってて良かった。


 Jさんみたいな人がすぐ側に乗ってるなんて、普通は盗む方も思ってない。


 でも、案外と私服で、そういう人が乗ってて、って話もなくはない。@@@@@が何人も乗ってる車両?店で、金品強奪しようとして、逆にお縄になってしまった話は聞いたことがある。馬鹿だね〜




 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る