第21話ツボ

昔聞いた話を

ここに記しておこうと思う。


壺がある。


その中に大きな石を詰め込む。

口一杯まで詰め込んだ。


もう、何も入らないだろうか?


砂利を持ってきた。

大きな石の隙間を埋めるように砂利を注ぎ込む。

壺を傾けたり、トントンと叩いたりしながら

砂利を詰め込んでいく。


もう、何も入らないだろうか?


砂を持ってきた。

さらさらと隙間から流し込む。

隙間なく詰まるように壺を振る。


もう、何も入らないだろうか


水を持ってくる。

そろそろと注ぎ込み

壷はとうとう一杯になった。


ここで考えて欲しいことがある。


順番が逆ならどうだろうか?


壷は水だけで一杯になってしまう。


壺を自分の毎日に置き換えて考える。

空っぽの壺に順番に詰め込んでいく。

大きさが重要度に比例している。

まず、大事な石を詰めよう。

そうでないと、雑多な水ですぐ一杯になる。

壺には限りがある。

上手く詰めれば、ぎっしりと充実する。

壺は毎日であり、人生である。




今日は、何から壺に詰めようか。





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