――作品紹介―― 制服とコルトSSA
奏「私、以前に「らんしゃま」と戦ったことがあるんですよ」
アリス「らんしゃまって、もしかして有名なあの………!」
奏「はい、それはもうすさまじい弾幕でした」
アリス「そ、それでっ! 奏さんは負けたんですか!?」
奏「なぜ負ける前提なのですか!? 負けたら私はこの場にいませんよ!」
アリス「むむむ、世界が違うとはいえ私の同族みたいなのに勝つとは、なかなかやりますねぇ……」
ヒュパティア「まあ待ちなさい。勘違いしてるようだけど、この子が勝った相手は、ただの「乱射魔」だから」
エル「弾幕っていうのも、単なるサブマシンガンの弾幕だな」
奏「ふふふ、バレてしまっては仕方ありません」
アリス「なーんだ! そっちの「乱射魔(らんしゃま)」だったのか! じゃあ問題ないですねっ!」
カズミ「待って待って! 一般人が乱射魔に勝つのも普通は無理だからね!」
(スタッフの笑い声)
――――今回のゲスト!――――
ヒュパティア「さて、今回のゲストはDarsan様:著『actors~有栖川妖狐奇譚~』より、有栖川妖狐ちゃんが来てくれたわ」
アリス「改めて、読者の皆様初めましてっ! 有栖川妖狐です♪」
エル「名前表示は妖狐ではなくアリスなのか」
カズミ「彼女は普段からそう呼ばれているみたいだし、参謀本部も特に下の名前で呼ばなきゃならないとは言っていないからね」
奏「それに、今までのゲストの方々と比べて、あまり緊張した様子はないですね」
アリス「まあねっ。ラジオもやってるから、こーゆープレッシャーには慣れっこなんですよ」
エル「ラジオか……。俺も実はこことは別の世界でラジオをやっていたことがあってな」
アリス「そうなんですか! こんなところにもパーソナリティー仲間が! 音楽の紹介とかしてたんですか!?」
エル「いや、今思えば遊んでばかりいる番組だったような」
ヒュパティア「「ごきげん妖狐!」とか言ってたわね」
エル「おいこら、なんでそれを知っている」
アリス「その世界にも、私と同じ名前の人がいたんですか?」
エル「いたのは同じ名前ではなく、同じ「種族」だったがな」
アリス「種族!?」
(スタッフの笑い声)
――――今回のテーマ――――
『明日喪き我らの征く先は』
企鵝モチヲ 様:著
https://kakuyomu.jp/works/1177354054887661736
ヒュパティア「紹介行くわよ。こんかいはちょっと特殊な異世界転生モノ『明日喪き我らの征く先は』を題材にするわね」
アリス「あ、これってもしかして!」
奏「前回のゲスト、浅倉アトリさんが出演している作品ですね♪」
カズミ「作品紹介の順番は結構前から決まっていたから、本当に偶々なんだけどね。下手するとアトリさんは、ゲストに来たその会で自分の作品を紹介する羽目になったという……」
(参謀本部注:さすがにそうなった場合は順番をずらす予定でした)
エル「肝心の内容だが、主人公のアトリは何の前触れもなく西部劇風の異世界に転移することになってしまい、途方に暮れていたところで、通りすがりの伝説の強盗に助けられ、ともに旅をすることになる」
カズミ「文面に起こすと、なかなかシュールな状況だよね」
アリス「というか私、アトリさんと一度会ったことがあるんです。ラジオのパーソナリティーとゲストという形ですけど」
ヒュパティア「ふーん……意外なつながりができたわね」
アリス「アトリさんはあの歳でも結構博識な方でして、特に映画の知識なんかがすごかったですね」
奏「そんな彼女が西部劇風の異世界に迷い込んだのは、ある意味で行幸と言えるでしょうね」
エル「巻き込まれた方はたまったものではないがな。異世界と先ほどから言っている通り、この物語の肝は西部開拓時代に「タイムスリップ」したのではなく、あくまで西部開拓時代風の異世界だ。本来の世界とは色々と異なるのがポイントだな」
ヒュパティア「アトリちゃんが出会ったのは、ブッチ・キャシディという伝説的強盗団「ワイルドバンチ」の首領…………というか、本来の名前は「ブッチ・キャシディの
奏「アトリちゃんは、前回を見ての通りあの性格ですので、右往左往した末になかなか現実を受け入れられなかったようですが、それでもなんとか生き残ろうと努力する姿が好感をもてますね」
アリス「しかし、ブッチ・キャシディが相棒って、また渋いチョイスしますね」
カズミ「ワイルドバンチは、映画『明日に向かって撃て』の主役だけど、どっちかっていうと相棒のザ・サンダンス・キッドの方が知名度が高いよね」
エル「ちなみに参謀本部は西部劇に疎いせいで、ザ・サンダンス・キッドとビリー・ザ・キッドをごっちゃにしていたがな」
(スタッフの笑い声)
アリス「どちらも銃の名手には違いないですがね…………」
ヒュパティア「異世界転生モノで、女性主人公かつ相方がおっさんっていうのもなかなか珍しいシチュエーションだけど、それに加えて世界観が西部劇なのもいいわね。この小説は、この個性だけでも食べていけるわ」
奏「見渡す限りの赤土の荒野、一本に伸びる鉄道のレールに、ポツンと生えるサボテンの木。カリフォルニアからテキサスまでの広大なアメリカの大地こそ、西部劇の舞台です」
エル「物語の都合上、戦闘シーンはそこまでないが、それでも銃撃戦の描写も隙はない。もっとも、アトリははじめ右往左往していたがな」
アリス「私でも、あんな状況に突然放り出されたら途方に暮れるしかないよね。ましてや、ブッチ・キャシディがどんな人かなんて、とっさに思い出せないもん」
カズミ「そうだね。あれだけアワアワしてる方が、むしろ等身大の人間のように思えてくるよね」
エル「この作品は今現在も連載中で、物語はどんどん進んでいっているが、今読んでいる限りでもどこまで行くのか、着地点が見えない。手放しに喜べることではないが、これはこれで荒野の真っただ中のような気分になるかもしれない」
ヒュパティア「そんなことより、小生が注目してほしいのは、そのちりばめられた膨大な知識の量ね」
アリス「アトリさんって、外国映画だけじゃなくて日本文学にも結構通じてて、あのブッチ・キャシディも思わず唸るくらいですっ」
奏「西部劇を知らない人でも、読んでいるだけで西部劇映画や西部開拓時代に関する知識がいつの間にか身に付きますし、どういった点が面白いのかわかるようになりますね♪」
アリス「最新話付近で参考資料の一覧が掲載されてたけど、本当にものすごい量でびっくりしたわ」
ヒュパティア「本来物書きっていうのは、あれだけ膨大な資料を知識として取り込んだうえで、小説を書くものよ」
カズミ「好きで好きでたまらないから、集めた知識をアウトプットできるわけだ」
エル「おい作者聞いてるか! 俺の小説連載してた時は、生半可な知識で書きやがって」
カズミ「僕の時にもいろいろやらかしてたよね」
ヒュパティア「小生の作品もまだまだ甘いと言われたわ」
奏「じゃあ今でもあまり変わってないということでしょうか」
(スタッフの笑い声)
アリス「ま、まあまあ、とにかくこの作品を読んでみると、きっと皆さん古き良きアメリカ映画の楽しみ方や、物語を書く時の参考にもなると思いますよ!」
エル「著者の企鵝モチヲ 様は、別冊で西部劇トリビア集『休憩処『とりあえず明日があるらしい我々が征くところ』をOPENしました』を開いている。こっちも大変ためになるからな、併せて読んでみることをお勧めする」
カズミ「この作品で西部劇に興味を持ったら、まずは「駅馬車」や「真昼の決闘」から見ていくのが、僕はお勧めかな」
奏「では、今回の作品紹介は以上ですね」
アリス「本っ当に異世界物語として完成度が高いですし、独自の魅せ方もたくさんありますから! みんな見てくださいね!」
ヒュパティア「今回はゲストも作品をだいぶ知ってたから、楽でよかったわ。ねえアリス、あなた小生の代わりに参謀総長やらない?」
アリス「いいんですか!?」
カズミ「え、乗るの!?」
エル「ヒュパティアは面倒くさがっているだけだろ、いい加減にしろ」
(スタッフの笑い声)
奏「ではまた次回まで、ご機嫌妖狐~♪」
※作者注:
Darsan様、キャラクター提供ありがとうございました♪
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