第6話

やはり返事はない。


俺はたたみかけた。


「関係ないと決め付けて、そのままなかったことにしていいのか。おい。命がかかってんだぞ。命が」


ようやく一人が口を開いた。


「じゃあ、どうすればいいんだよ」


「峰元だ」


「えっ?」


「あいつは霊感がある。あの時、あそこに行くのも車にいたずらするのも止めていた。何か知っているはずだ」


「そ、そうだな」


「ああ、そうだ」


「今から峰元のところに行くぞ」


「うん」


「そうしよう」


「それがいい」


四人で峰元のアパートに足を向けた。



着いてチャイムを鳴らすと、ドアが開いて峰元が顔を出した。


「来たか。そろそろ来るころじゃないかと思っていたよ」


俺は言った。


「おい、沖田と相場が死んだぞ」


「知っている」

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