第6話
やはり返事はない。
俺はたたみかけた。
「関係ないと決め付けて、そのままなかったことにしていいのか。おい。命がかかってんだぞ。命が」
ようやく一人が口を開いた。
「じゃあ、どうすればいいんだよ」
「峰元だ」
「えっ?」
「あいつは霊感がある。あの時、あそこに行くのも車にいたずらするのも止めていた。何か知っているはずだ」
「そ、そうだな」
「ああ、そうだ」
「今から峰元のところに行くぞ」
「うん」
「そうしよう」
「それがいい」
四人で峰元のアパートに足を向けた。
着いてチャイムを鳴らすと、ドアが開いて峰元が顔を出した。
「来たか。そろそろ来るころじゃないかと思っていたよ」
俺は言った。
「おい、沖田と相場が死んだぞ」
「知っている」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます