第9話 フィロソフィ

 それから数日、いくつか纏まったグループはあったけど、私はスーパー女といた。あのお人形さんはと言うと、まさかのグループ全てに属していた。正確には、どこにも属さない。あっちで話し、こっちで話し、そしてそっちでも話す。そもそも、グループという概念すらないのかもしれない。

 "属さない事はひとりぼっちである"。そう思ってた私にとって、そのスタイルはまさに目から鱗だった。クラスの全員と仲良くなるのを目標にしていたのか、とにかく誰よりも誰とも話していた。

 そう、私と話したのもその一部なだけ。私が一人でいたから、話しかけやすかったから。

 別にそんな事、あの子からすればなんてことない事なのに、私は少しだけ胸が苦しかった。

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