タイトルのない詩(うた)
間に合いそうで
間に合わない
無花果の季節が過ぎゆき
柿を食べることもなく
きっと過ぎて行くだろう
深まる秋の中で一人
街路樹の紅葉もまた見ずに
そっと初雪を待つ
雪はどこにいても見ることができる
真っ白な雪
澄んだ風
太陽の光
星の光
空に浮かぶ雲
どこにいても見られるものを
今日も見ながら一人
過ぎ去る秋を見送っている
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