タイトルのない詩(うた)

夏の太陽は真っ赤になって

その日の終わりを燃え尽きてゆく

恐いくらいの激しさに

沈みきるのを見ることが出来ないで

プイと背を向ける


太陽は地球の100倍の大きさで

誰も太刀打ちなんて出来ないのに

なぜに赤く燃えるのでしょう

回りの雲までを赤く染めるのでしょうか


人の怒りと憤りは真っ赤になって

あの日の終わりを燃え尽きてゆく

恐いくらいの情熱に

静まるのを 見ることが出来ずに

プイと背を向ける


怒りに燃える火の大きさは

誰も太刀打ちなんて出来ないのに

なぜに炎のように燃えるのでしょう

回りの人まで赤く燃やすのでしょうか


優しい光 白い雲

夏の日の昼下がり

スペアミントにそっと触れ

爽やかな香りの中へ戻っていく

真っ赤に燃える太陽と

火のような人の怒り

恐いくらいの激しさに

プイと背を向ける

そう背を向ける






  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る