タイトルのない詩(うた)

話せなくなって

そんなに時間がたったわけじゃない

もちろん気がついていた

あなたのことが 本当は好きだって

やけに気持ちがウキウキして

元気になるのがわかったから


もちろん嫌いなところもあった

いやな奴だなと思うことも

あまのじゃくで

何にも感動しなくて

冷静で冗談も通じなくて

スルリスルリと

人のこと無視しているようで

そうでもなさそうで


追いつこうと 汗を流して

上っている私の姿を

坂の上から眺めて笑っているだけ

もちろん気がついていた

あなたのことが本当は大嫌いだって

どんどん気持ちが落ち込んで

悲しい涙を流したから


クロスしない空の交差点

私が待っていた公園のブランコは

降りた時と同じように

風に揺れているかしら








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