第12話「学校であった怖い話S」


「学怖」の愛称で非常に有名な(一部で)スーファミ作品のPS移植版。クソゲーオブザイヤーをご視聴の方は「四八(仮)』を製作・総指揮した飯島多紀哉先生の作品だと言うと伝わるだろうか。




このソフトは手放す人がかなり少なかったらしく、中古でもさほど出回っていない。そのためプレミア化したらしく、製品版を購入するには見つけるのが難しい。万が一あったとしても大金を払わなくてはならないのだ。




筆者の地元にある中古ゲーム屋で販売されていたものの、9980円という破格な値段だった。流石にそれは手が出ないので、PSアーカイブスでDLして遊んでみることに。勿論、こちらはごく普通の価格である。




さて、このゲームはスーファミで人気を博した学校であった怖い話のPS版だ。大まかなシナリオは変わらないが、新シナリオの追加、女性主人公を選べる他、登場人物が同年代の少年・少女が演じているなどの変更点がある(前作はスタッフが高校生役を演じていた)




しかしなぁ……スーファミ版と比べると全然怖くない。スーファミ版は荒いグラフィック、BGM、スタッフが高校生を演じるドギツさ……そういった荒削りな部分が良かった。こちらの想像力を掻き立てる文章や実際あってもおかしくないんじゃないか? そう思わせるシナリオはとてもよく、派生シナリオも怖いものばかりだったが。




でも、このPS版はモブですら実写だ。グラフィックが綺麗すぎてその辺が学怖としてはミスマッチ。おまけに追加シナリオも頭悪い書き方が多く、正直怖くない話ばかりで拍子抜けした。




唯一良かったのは岩下明美様がより美しくなられた事だろうか。はい、筆者は明美様の信者であります。




なので、初めてする方にはスーファミ版の「学怖」がいいだろう。それで興味があればPS版も遊ぶと良い。筆者の言いたいことが伝わってくると思う。




余談だが、筆者はこのシリーズ大好きで同人の「アパシー・ミッドナイトコレクション」「アパシー学校であった怖い話ヴィジュアル・ノベル・バージョン」も所持している。




この同人シリーズは「学怖」のメインシナリオを書いた飯島多紀哉先生が主催するサークルが出した同人ソフトでパソコンで遊ぶことができる。でも、XP時代全盛期の頃の作品なのでWindows7では互換モードをしても正常に動かない可能性が高い。




AmazonのKindleでは「送り犬」や「学怖」シナリオの小説版も購入することができるぞ。ファンの方は必見だ!




さて、飯島多紀哉氏は近年ではゲーム制作からは完全に手を引いていた。「アパシー 学校であった怖い話1995 殺人クラブ リベンジ」 電撃コミック/両角潤香(著者)も2巻で完結してしまい、まだまだ続けられそうだったのに残念だなと筆者はとてもがっかりしていた。漫画でも岩下明美様をもっと見たかったのだが。




近況等を本人のブログ等で確認していくと、どうも娘さんがゴルフでジュニアプロになったらしく、その育成にシフトチェンした事がわかった。




儲けが出れば大きいが、儲けが出ないとマイナスというゲーム制作より娘さんの育成のほうが良いという判断だろう。食っていくには仕方の無い選択だ。多分、本人はまだまだクリエイターでやっていきたいと思う気持ちが強いと思うんだが……。




と思っていたら、Nintendo Switch用ダウンロードソフトで「送り犬」が配信開始された。飯島多紀哉氏による新シナリオ2編が追加されたそうだ。





しかし、そもそも筆者はSwitchを持ってねぇ!!!







なので、いずれ購入したいところです(笑)





そして、後々購入したのであった(笑) ただ、オリジナル版に比べるとそんなに怖くないのだけどね……でも面白い。





あと、アパシーミッドナイトコレクションに収録されていた「恵美ちゃんの殺人クラブ観察日記日記」もSwitchに……。






流石に無理か(苦笑)



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