森林限界
私は小高い丘に立っていて
森林限界の小さな丘に立っていて
見下ろしている
あなたは大きな木の上に座っていて
山のてっぺんにある木の上に座っていて
まるで天に捧げられるように
そして私はあなたを見下ろしている
雲が立ち込めてあなたを隠す日は
あなたの世界めがけて飛び込んでいきたくなる
きっと柔らかさが私を受け止めてその根元にそっと下ろしてくれる
薄もやもなくあなたが際立つ日は
あなたの世界めがけて飛び込んでいきたくなる
きっと力強さが私を受け止めてその根元にそっと下ろしてくれる
でも本当はその木がぐんぐんと伸びて
私のもとへ、あなたを捧げてくれたらいいのに
本当は、あなたがかすかに見える夕暮れに
何も知らないあなたに飛び込んでいけたらいいのに
逆さまに見えたあなたは
何を見ていたんだろう
ほんの少しでも
あなたの瞳に映れたのならわたしは
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