A4サイズの詩
三条 かおり
のりしろ
ぼんやりと
空が白み始める
私は目を閉じる
目を覚ますと
いつもの闇
心地よく
なめらかな、闇
煌々と照る作り物の光の中にいても
そっと
静かに
私を包み込んでいる
昼はのりしろ
夜と夜をつなぐのりしろ
がちゃがちゃとして
私を追い立てる昼はそう、のりしろ
ぱたんと折りたためば
静か
夜と夜にはさまれて
昼はぺったんこ
なにもかもぺったんこ
ただひとり私だけ
なめらかな闇を滑るように生きる
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