『しべこん詩編集』
やましん(テンパー)
第1話 『しべこん』とは・・・
まずは、その定義を確定しなければなりません。
これは、フィンランドの作曲家、ジャン・シベリウス(ただし、このジャンは、ご本人が決めた呼び方。本名は、ヨーハン・クリスチャン・ユリウス:1865~1957)さまの唯一の協奏曲、『ヴァイオリン協奏曲ニ短調作品47』のことであります。
この作品の成立過程は、いささか複雑で、ご本人の頭の中まで見る事も出来ず、細かいところまではっきり確定することは、なかなか難しいようですが・・・。
1904年2月。本来初演者としてシベ先生自身が指名していた、大家ブルメスターさまとの予定が折り合わず、経済的な理由を優先させたシベ先生は、演奏家としてはちょっと格下らしい、ノバチェクさまを独奏者として起用しました。
しかし、このバージョンは非常に技術的にも難しく、複雑で、うまくゆかなかったため、シベ先生は改定に取り掛かり、1905年10月に改訂版の初演を行いましたが、またしてもブルメスターさまを外したため、関係が決裂。
こちらは、結局カレル・ハリーシュさまのソロ、指揮はなんと、リヒャルト・シュトラウスさまにて、演奏されました。
現在演奏されるのは、この改訂版という訳です。
* 当時一部の批評家は、『この作品は後世には残らない』とまで言ったようですが、実際はどんどん評判が高くなり、20世紀の終わりには、人気・実力の総合力でみて、20世紀最高のヴァイオリ協奏曲(あるいは・・・のひとつ)という評価が、ほぼ定まったように、やましんには見えます。
もちろん、今でもお好きではない方はいらっしゃるでしょう。それはネットの記載事項などを見てのお話ですが・・・。また、以前雑誌で読んだところでは、大ヴァイオリニストのナタン・ミルシテインさまは、この曲が気に入らなかったので、演奏しなかったとか・・・ただし、今回再確認はしておりません。違っていたらすみません。
同じ、アウアー先生の門下でも、ハイフェッツさまはお好きだったようです。これは、余談です・・・
という簡単なお話だけしまして、次回からは、録音ごとの感想などの(今となれば、年よりの思い出話し、ですよね・・・)お話しにいたしましょう。
あ、憎まれ口は、書かない所存であります! いいことだけですから。はい。
また、長く書く事もいたしません。まあ、毎回このくらいの長さにいたしましょう。
気楽な『こばなし』程度にしたいなあ、とか、思っております。
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