生と死

生者は、私たち生を司っている者達の事を言う。


それなら、死者は魂の無き者?


すまないね、少々私は生者ではない気がするので前言撤回させて頂きたい。


体には確かに。そう、確かに魂はある。


こんなに憎い心臓は、今日も…


《生きたいます!生きていたいのです!》


と叫びながら、鼓動をするなどこの愚かな体の主人の為今も動いている。


しかし脳が死んでいれば、心が亡ければ人ではないのなら


生者ではないのなら、一体私は何者?


生と死の境のもの?


では、バンジージャンプのこの命綱を切って飛んでしまおうか。


そうしたら、きっと急に走馬灯とやらを見て生者の正常者のように生きる意味を持てる?


ならば、喜んで自らの手で新しい人格を作ればこの生と死の地獄から救われる?


では、作るために曲でも聞いて目を閉じて明日の希望持つ自分でも妄想して夜遅い曖昧な時間帯に熟睡して明日も


…明日も、いつも通りの生と死の間に生きる。

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