「う~~ん」

「どうしました、カケルさん」

「また視力が悪くなったみたいだ。今の度だとちょっと見にくい」

「まあ大変。眼鏡屋さんに行って、レンズを交換しましょう」

「アオイさんのレンズって、どう変えるんですか?」

「さあ、わかりませんけど」

 アオイさんは首を傾げたまま、ふふふ、と笑う。

「でも眼鏡のレンズをはめ替えるわけですから……」

 なるほど、えっちなことを言うパターンだ。

 僕は身構える。

「えっと、はめ替え……はめ替え……」

 アオイさんの目が泳ぎまくる。

「ハメェ~~!!」

「大丈夫ですよ。なにも思い付かない時だってありますよ。大丈夫」

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