妹の彼氏に告白されました⁉

華愁

第1話待ち伏せされました。

学校の門を出たところで

腕を掴まれた。


え⁉ 誰⁉


頼夏らいかさん、

突然すみません」


この声は美空みくの恋人の

蒼空そら君⁉


連れてこられたのは

駅前の喫茶店。


向かい合って座っている僕達。


『それで、今日はどうしたの?』


美空と喧嘩でもして

僕に仲裁してほしいとかかな?


「実はですね、俺、

頼夏さんを好きになってしまったんです‼」


はぁぁぁ⁉


これは予想外だ。


そして、想像すらしてなかった。


まさか、妹の彼氏に告白されるとは……


僕は家に帰って、どんな顔で

美空と話せばいいんだよ。


『ごめん、突然過ぎて

すぐには答えられない』


って、僕のバカ~‼


そこは、きっぱり断るとこだろう‼


「ですよね……


わかりました、一ヶ月後に

返事を聞かせてください」


一ヶ月後ねぇ(苦笑)


ん?


僕に告白してきたるけど

美空とは別れたのか?


『一つ、確認なんだけど

美空とは別れたの?』


「はい。


頼夏さんとは言いませんでしたが

好きな人ができたから

別れてほしいと言ったら

苦笑いしながら了承してくれました」


美空、落ち込んでないかな。


「多分ですけど、美空は

俺の好きな人が誰か

気付いていると思います」


ますます、帰りずらいな。


『わかった。


また、一ヶ月後にね』


僕はトレイを持って席を立ち、

先に喫茶店を出た。

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