旅行と家族と友達と

スカイダーマッ!

第1話旅行

僕は卒業して今は高校生だ。少し前まで中学生だったのを思い出起こしながら、スマホをいじっていた。


「やっとスマホを持てた…」


母はスマホを中学生までは禁止していた。理由は、過去に母のガラケーを壊してしまったからだ。


「AV見てるよ…兄さん」

「見ちゃダメだよ…」


微かに声が聞こえた、妹と弟だ。


「聞こえてますよ〜お二人さん」

「あ…」

「兄さんやめて…ハズいから」

「おけ」


全く…と思いつつ、もうすぐ卒業祝いに行くディズニーランドを思い出した。


(あと1週間で入学式だけど…大丈夫か?)


暇で仕方ないし、一昔前に流行った先生から逃げる脱出ゲームをプレイしていたのだ。


「うわー何これ?良くクリアした人もいたもんだ」


気がつくともう深夜の2時じゃないか。


「あー疲れた、もう寝よ」


〜7時30分〜


「え?もう朝?」


そりゃああんなに起きてたらまだ眠いだろう。


「母さんおはよー」

「おはよう……ディズニーランドやめてもいい?」

「え?」


唐突に母さんがそんなことを言ってきた。すると父さんもこんな事を言った。


「ディズニーランド小学生の頃から行ってるから、新しいとこ開拓しないと思わないか」

「良いけど…どこ?」

「軽!……ジャパリパークってとこ」

「ふーん、宣伝でやってるよね」

「良いよね?」

「うん」


ジャパリパーク…たしか動物の仮装をしてる人達がいる所だっけ?


「僕も良いよ」

「よし!決まりました!」


母さんがそう言った瞬間、妹が言った。


「あたしは反対!」

「え?」

「だって動物の女の人達がいる所でしょ?」

「遊園地とかカフェとかあるし良いじゃん」

「あたしはディズニーランドが良い!」


妹はディズニーのヲタク…前もUSJやレゴランドとか行こうとなった時は反対し、ディズニーランドかムーミンランドが良いと言ったほど。


「四対一!決まり!」

「嫌!」


弟が言った。


「ゲーム持って行っていい?」

「良いよ」

「よっしゃ!」

「ディズニーランドやったら無しね」


母さんがセコ技を使った。


「よし!ジャパリパークに決定!」


弟が言う。


「あ!じゃあジブリランドなら良いよ!」

「いいよって…とにかく四対一だしジャパリパークに決定ね」

「ウソダドンドコドーン!」

「姉さん…(笑)」

「あらら」


こうしてジャパリパークに行くことになった。

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