第36話 新メニューなので初登場です

PPPの5人と、実質ほぼマーゲイなツリーオセロットが合流し、大所帯でカフェに入る私達。


「ふああぁ!!いらっしゃーい!よぉこそぉ!

ジャパリカフェへー!ねえなんにぃ飲む?色々あるよぉー?

これもねぇ、紅茶なんだってぇー?はかせに教えて貰ったんだぁ!」



カフェの名物店主となったアルパカが出迎えてくれる。

そして、紹介してくれたのは例の新メニューだった。

カップの中には美しく透き通った青色の紅茶が入っていた。



・・・青い紅茶?

なんか幻想的でオシャレだよね。

新メニューがインスタントわかめスープとかだったらリアクションに困るところだったけど、とりあえず一安心。



せっかくだからと、全員が青い紅茶を頼むことになった。


「うーん、良い感じだねぇ。

あ、そうだアルパカ。レモンってあるかな?」


「いっぱいあるよぉー?紅茶には欠かせないんだってねぇー?」



そう、紅茶とレモンの相性は良い。

しかし、青い紅茶アンチャンブルーティーとレモンの相性は、それとは比べ物にならない。

この紅茶、実はアンチャンと呼ばれる青いマメ科の植物が原料で酸性かアルカリ性で色が変わるという面白い性質がある。


レモン汁を搾ると青かった紅茶が、赤紫色に変色していく。



「なるほど、レモン汁を入れたら色が変わるんですね。

どういう原理か分かりませんが、綺麗ですね」


「かばんちゃんの方が綺麗だよ?」


「なっ、何言ってるんですか!皆さんの前ですよ!?」



みるみるうちに顔が赤くなるかばんちゃん。

そして、周りで誰が見ていてもイチャつく私達のアツアツ具合は、まるで、紅茶のようだった――






……え?あんまり上手いこと言えてない?

正直私もそんな気がしてたよ!

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