恋のほくろは、明日の空。

破壊ノ紅月

夕暮れの虹と君。

虹を見た。夕方のオレンジとピンクとそれと、うっすら青い、空に大きくかかった虹の橋。

思い浮かんだ貴方の顔。





~恋のほくろは、明日の空。~






クラスメイト、学校の皆、喋り方の独特な数学の先生、色々お世話になった先生と歩んだ三年間は雲の流れよりも速かった。

行事が一つ終わったと思えばまた一つ、中間テストが終わったと思えば期末テストが終わっていた。そんな一瞬で過ぎてしまう日常に太陽のような光が一つあった。

私の前を通り過ぎる光。

光には無数の黒い点がある。

その点は彼をより引き立たせる

美しい骨格に無数の夕焼けの光が指す。

私に気づくことも無く通り過ぎる光は私の目をかすめる。

後を追い掛けるように、気づかれないようにだけど気づいてくれるかな何て思ったりして。

帰り道、校門を出た瞬間私達は逆の方向へ歩き出す。

あぁ、振り返ってくれないかな。何て何を考えているんだろうな。

自宅までの15分かかるかかからないかの道を少し遠回りして歩く。

良い事があるんじゃないかな、って。

もしかしたら十字路でイケメンくんとぶつかって恋に落ちるかも何て。

まぁありやしないけど。



「タイムリミットまで、2週間と3日...」

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