第6話 輪訪

ウーラニアはアウスに言った。

「あなたはただの人間です。神であるゼウスに打ち勝つための力がありません。愛の神エロス、大地の女神ガイア、冥王ハデスを訪ね、彼らの力をお借りなさい。」

「わかりました。それでは行ってきます。」

アウスはまず地底の奥深くに閉じ込められた愛の神エロスに会いに行くことにしました。

地底の牢獄まで行くとエロスに会うことができました。アウスはエロスに会うとこう言いました。

「私はゼウスを倒しにいきます。お力を貸してください。」

エロスは答えました。

「いいとも。この首飾りを持っていくといい。」

そういうとエロスは、アウスに真紅の宝石があしらわれた首飾りを渡しました。

「これは愛の首飾り。これを着けていれば、皆が君を助けてくれるだろう」

「ありがとうございます。」

アウスは礼を言うと次の場所へ向かいました。大地の女神ガイアのところです。ガイアは世界で最も高い山の麓で眠っていました。そこでアウスは呼びかけました。

「私はゼウスを倒しにいきます。お力を貸してください。」

ガイアは目を閉じたまま答えました。

「いいですとも。このナイフを持っていきなさい。」

そういうとアウスの目の前に銀色のナイフが表れました。

「これは生命のナイフ。ゼウスの胸にこのナイフを突き立てることができれば、ゼウスの生命を大地に戻すことができるでしょう。」

「ありがとうございます。」

アウスは礼を言うと次の場所へ向かいました。冥王ハデスのところです。ハデスは冥界の奥深くに住んでいます。アウスはハデスのところまでいくと呼びかけました。

「私はゼウスを倒しにいきます。お力を貸してください。」

ハデスは答えました。

「いいだろう。この兜を持っていくがいい。」

そういうとハデスは、アウスに漆黒の兜を手渡しました。

「これは、隠れ兜。この兜をかぶっていればお前の姿を見えなくすることができる。」

「ありがとうございます。」

アウスは礼を言うと次の場所に向かいました。神々の王ゼウスの住んでいる現世と天界の塔です。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る