猿の逃亡日記

@unipapaGurresu

第1話 始まり

30XX年 地球

人類の進化をご存知だろうか

約700万年前猿が進化を遂げ猿人が誕生した

そこから先も原人、旧人、新人と進化を遂げた...

だが...






例外もいた





「ねーアルカイ博士〜この講義って〜そこにいる猿と関係あるの〜?」

少女が、興味のないかのように猿の着ぐるみを着た老人アルカイ博士に生意気な口を並べた

「あるとも!何せこの猿は、すっごいんだぞ!」

「なにがすごいの〜?」

「それは言えないね〜」

「私の真似はやめてよ!博士!区長に言いつけるよ!」

と少女が脅迫する。床が最新技術のホワイターメタルなので余計にうるさい

「ひぃ!区長だけは勘弁して!そう思うだろう!?グラース君!」

「はぁ、またか」と思いつつとりあえず博士の味方をしてあげることにした」

「そこまでしなくてもいいだろ(笑)どうせ区長この前のお前の悪戯で気が立ってるんだし」

とお腹を支えながら笑う僕

「もう!グラースまで!なんでいっつも博士の味方をするのよ!」

「シラネ」

「むぅ〜!」

とほっぺを膨らませる。相変わらず幼い

「まぁまぁ落ち着きたまえ、アノンちゃん」

と博士が声をかけるがアノンと呼ばれた少女は聞く耳を持たない

さて、今僕はなにをしているかというと

人類誕生が誕生して進化しきれなかった猿[不猿]についての講義を受けている

壁がシンジュールという真珠のような素材でできた、丸い家パールハウスのうるさい呼び鈴を連打するもんだから、大事なことなんだろうと来てあげたらこの様だ

「で、博士その不猿からなにか見つかったの?」

「よくぞ聞いてくれた!グラース君!」

「呼び出したの博士だよね?」

とアノンが博士を苦しめかのように煽る

「う...それは...」

「早く話してよ、遅いって」

「はぁ、なにが見つかったというと...」

ゴクリ

「これさ!」

と博士が自慢げに取り出したのは...?









ボロい枝と葉っぱでできた本のようなものだった

「......」

博士が自慢げな顔をするが

沈黙が続いた

「なぁに〜それ?絵本?」

「ふふふ...これはね、日記だよ!!」

ここで僕は思った(たぶん皆さんも思っているだろう)

人類誕生した頃は文字なんて書けないんじゃないのか?と

「言い忘れていたけど最近の研究で、不猿は文字を書くことができたんだ!」

「へ〜」

とアンノがチラッとFS1とラベルの貼られた広いカプセルを見る

「なんて書いてるの?...てか読めるの?」

と疑問に思ったことをそのまま言う

「幸いページの欠落はないし損傷もない、文字については翻訳機でなんとか解読できたからご安心を」

と博士が肩を回しながら言う

どうやら相当時間がかかったらしい

「今回君たちを読んだのは言うまでもない」

「この日記を読むため...でしょ?」

博士はこくりと頷く

「それじゃあ...読むよ...」

と軽くて丈夫な素材カルスギールで出来た、相変わらず汚い研究机の上に広げる



















この時誰もが知る由もなかった



























その日記は...
















ほのぼのとした日常が描かれている日記ではないことを...

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