ピエリアの薔薇(詩・散文)

裁かない、畏れない

希望はなにかと聞かれたら、

あなたがわたしとともに在ることだ。

この惑星(ほし)にいてくれることだ。

生きることはなにかと聞かれたら、

わたし以外のだれかのために立ち上がることだ。

わたし以外のだれかを愛することだ。

わたしはいまここに降り立つ。

わたし以外のだれかと、

そう、たとえばあなたとここにいるだろう。

そう、たとえばあなたとともにこうして走り続けるだろう。

あいだに、どれほど大きな惑星(ほし)が立ちはだかっても。

啓示を授けてくれるこの荒野から、

この地から、

わたしに告ぐ、あなたに告ぐ。

わたしはここで笑っているだろう。

あなたとともにあるだろう。

あいだに、どれほどの時間と、

あの悪魔と死神どもが立ちはだかっても。

畏れることはない。

裁きはしない。

神々が黄昏れるときでも、

神々が沈黙するときでも、

神々が裁く日でも、

たとえわたしの誓いが裂かれる日でも、

わたしはあなたを疑うことはないだろう。

あなたを忘れることは決してないだろう。

わたしはいまここに、

荒野に、降り立つ。

そのときに、あなたと唄っているだろう。

このときに、あなたとともに生きているだろう。

わたし以外のだれかのために、泣いているだろう。

あいだに、どれほど大きな惑星(ほし)が立ちはだかっても。

啓示を授けてくれるこの荒野から、

この地から、

わたしに告ぐ、あなたに告ぐ。

わたしのために、裁くな。

あなたのために、裁くことはしない。

あいだに、どれほどの惑星(ほし)と、

どれほど偉大な神々が立ちはだかっても、

畏れることはしない。

裁くことはしない。

わたしとあなたは、

いまここで、この荒野で、

在り続けるだろう。

生きているだろう。

ともに走っているだろう。

ともに在り続けているだろう。

あいだに、あの悪魔と死神どもと、

偉大な神々がいても。

どれほどのときが流れ続けていても。

啓示を授けてくれるこの地から、

この荒野から、

この荒野より、

わたしに告ぐ、あなたに告ぐ。

わたしはここで笑っているだろう。

あなたとともにあるだろう。

わたしのために、裁くな。

あなたのために、裁くことはしない。

畏れることはない。

畏れることを、しない。

決して、裁くことをしない。

決して、畏れることはない。