第16話 新防御システム
五大勢力は異世界侵略軍を中心に右翼に魔王軍とあやかし軍、左翼に宇宙人と未来人を配して、寡兵のラブコメ軍を包み込むようにして迫ってくる。いわゆる鶴翼の陣というやつだ。
ラブコメ軍は十倍する敵の圧力に良く耐えていたが、このままでは敵に包囲されてしまうのは時間の問題である。私小連隊長はついに決断を下した。
「新防御システム『ノベル0 Ⅱ』発動開始!」
すかさず文豪軍曹がシステムをオンにする。
「お――。敵の中心の進軍が完全にストップしたぞ」
システムが作動するやいなや、隊長が興奮気味にそう叫んだ。
「隊長。右翼も左翼も全体の八割方がストップしているようです。バリアを突破して来るのは、残りの約二割だけではないでしょうか?」
軍曹も隊長に負けず劣らず興奮していた。
四大勢力の二割だけが相手なら、ラブコメ軍単独でも十分に対抗できると踏んだのだ。
新兵器研究所の開発した新防御システム『ノベル0 Ⅱ』は、取り扱い説明書通りの効果を発揮したのである。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます