第13話  『ノベル 0Ⅱ』

「えっ、それはどういうことだ」

 隊長は軍曹の言葉を理解できないでいた。


「隊長、この『ノベル0 Ⅱ』は前回の『ノベル0』を大幅に上回る性能を持っているようです」

 不安そうにしている隊長に軍曹は、そう言って自信満々で答えている。


 五大勢力とまともに敵対することとなってしまった今、軍曹の言うような明るい未来を私小連隊長には想像することはできなかった。


「それを使うと、いったいどんな効果があるというんだ?」

 隊長の素直な疑問だった。

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