第7話 特殊部隊トムズキャット
新防御システム『ノベル0』は、予想を上回る威力を発揮した。しかし、その効果はあくまでも限定的だった。そう、僅か1ヶ月という期間限定のバーゲンセールのようなもの。
「私小連隊長殿、効果がなくなったらどうするのですか?」
軍曹は今後の展開に不安を感じていた。
「効果の切れる前に救援部隊と合流すれば、兵力は均衡するはずだ」
確かに、兵力だけでいうならばそうなのかも知れない。だが異世界侵略軍との圧倒的な地力差は、隊長の計算には入っていないのである。
結局ラブコメ軍は大幅に後退しながらも、救援部隊との合流を果たす。
救援部隊ーーそれはトムズキャットという名の特殊部隊である。異世界侵略軍との圧倒的な地力の差を埋めるべくる、本部が選りすぐった精鋭部隊なのである。
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