恐竜ハンターは美味しい仕事
作者さま:怒花亭 進虫
キーワード:恐竜 グルメ 狩り ラブコメ?
あらすじ
長野県の松代市に、恐竜時代に繋がる謎の陥没穴が何の前触れもなく出現した! 世界は震撼しパニック状態に陥ったが、やがて人類は落ち着きを取り戻し、古代への大冒険に打って出始める。
カレー屋の一人娘、セラミックこと「瀬良美久」。彼女の夢は恐竜料理店を開業すること! 調査チームの一員として、今日も仲間たちと恐竜狩りに向かう。
感想
恐竜を食べる、という発想が新しい! う~ん……おいしいんでしょうか。想像力が刺激されます。
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恐竜肉が、とてつもなく美味しい肉である事実を。
鳥類に進化する恐竜、いわゆる竜盤類の中の獣脚類は温血動物で羽毛に覆われており、見た目も行動も鳥そっくりだった。当然肉質も鶏肉そのもの。いや、高級地鶏と比べてもはるかに上質なコクと旨味と脂のノリは、一度でも口にしたら忘れられなくなる夢のような味と食感なのだ。
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ほほ~う、鶏肉っぽいと。恐竜カレー・恐竜ラーメン……私も食べてみたい。
また、恐竜たちと古代地球の描写もダイナミックで楽しい。恐竜時代を歩く、ロマンですねぇ。
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現世と同じ空を見ているはずなのに何かが違う。酸素濃度云々も違うと聞いた事があるが、人類の生産活動とは無縁にある大気汚染のない青空は薄気味悪いほど透明で純粋、蒸留水のように混じりっ気なしだった。
ジュラ紀、正確には白亜紀にも近いとされる太古の世界は、生物相が現代と似ても似つかずギョッとする。這い回る虫がとにかくデカい! ゴキブリはグローブほどの大きさがあるし、赤い百足は1メートル級、6枚羽で飛翔するカゲロウも鳩ぐらいだ。ジャングルを構成する木々も銀杏やソテツ以外はなじみが薄く、背の高い蘆木の一種は将来石炭になるのかな、と考えると感慨深い。
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古代の地球、そこはある意味では中世ファンタジーより別世界! 想像してみるとたまりませんね。肉食恐竜とか並みのモンスターより危険でしょうけど……
グルメ系の異世界ファンタジーの系譜と言えると思いますが、とても変わり種であり個性的。
作者さまのすばらしきアイディアと恐竜愛が楽しい作品です。
状態:連載
文字数:87,293文字
個人的高評価ポイント
◇ アイディアが良い!
作品URL
小説家になろう https://ncode.syosetu.com/n8313dr/
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