20話 夕日に染まる街で【前編】

 年が明けるとリンドブルム邸は忙しくなった。

 今まで休暇を出していた王都に移住する使用人さん達がルサディール領から王都へ移って来た、住み込みの人もいれば家族で引っ越して来て集合受託に住む人も居てそのお手伝いで大忙しだ。


 単身で住み込みの人はメイドさんが1人とコックさんが1人それと執事さんが一人の合わせて3人、ただ地下室の使用人用の部屋数が足りないので今までボクとお母さんだけで使っていた部屋をアグネスさんとリーリエさんの四人で使う事になり二段ベッドをシャーリーさんが買ってくれたんだけど…ボクはお母さんと変わらず同じベッドで二段目はアストルフォが使っています。

 そんなこんなで日常は忙しなく過ぎて行き気付けば一月が終わり二月が始まろうとしていた。


 空を見上げれば透明な世界樹の葉が日の光を反射して光彩を放っていたり、アストルフォは寒いのが嫌なのか魔石で部屋を暖める暖炉の前から動こうとしなかったり、お母さんの抱き着きがより長時間になったり新しい年を迎えても変わらない穏やかな日常が続いている。


「どうしたんだマリア?楽しそうだな」

「あ、いえ、その…今日は何時もより温かいので過ごしやすいなーと思いまして」

「ああ、確かに今日は春が来たみたいに温かい…でもまあ、前みたいに変な所で昼寝していると風邪ひくぞ?」

「ふえ!?あれはその…昼寝をするタイミングを逃しただけで…普段からあんな風に椅子に座ったまま寝たりしません!」

「あっはは、だといいがまあそれよりさっさと買って帰ろうぜ、今日はクワトロを作るらしいぞ!ニックの奴がアグネスさんに対抗意識を燃やしてピザトーストを改良したクワトロフォルマッジのピザトーストを作るらしい」

「クワトロ…」


 フォルマッジ!あの!ボクが生前、何度も食べたいと思いながらも作る事も食べる事も出来なかったあの!四種類のチーズを使ったピザで最後にはちみつをかけて食べるというクワトロフォルマッジ!


「おいおいマリア、涎が出てるぞ」

「ふえ?」


 想像しただけで…これは早くお使いを終わらせて屋敷に戻らねば!


「急ぎましょう!ネスタさん」

「マリア!興奮するとすぐに走り出す癖を直せって!ほら落ち着け深呼吸」


 気付くとボクはネスタさんに抱き上げられていた、どうやらまたやってしまったみたいだ…前よりは回数自体は減ったけどやっぱり興奮し過ぎると暴走してしまう癖は完璧に治っていないみたいだ。

 気を付けてはいるんだけど…クワトロを聞いたら、でもまずは深呼吸…すーはー……よし!落ち着いた。

 それとお使いの内容もちゃんと思い出した。

 大奥様が愛飲しているコーヒー豆が切れたしまったのでそれを買い足しに行く途中なのだ。


 それと何時もコーヒー豆を買いに行く時はネスタさんと一緒に行く事になっているのだけど…だけど良いのだろうか?ネスタさんはラッセ様とイネス様のご子息で…本人がいいのなら大丈夫かな?兎に角、今は王都の金融街にある喫茶店エーデルワイスで売られているオリジナルブレンドを買いに行かねば。



♦♦♦♦



「いらっしゃい、おや?今日も一緒とは本当に仲の良い兄妹だね」


 エーデルワイスに入ると何時ものように顎髭を蓄え黒縁眼鏡を掛けた人の良いマスターさんがニコヤカに出迎えてくれた、王都に移住して大奥様がこのエーデルワイスのコーヒーを気に入ってからの付き合いだけどお客さんの顔と好みをしっかりと覚え、大奥様の好みもしっかりと覚えていて買いに来る度に事細かく注文しなくても必要な量を伝えればすぐに用意してくれる。


「今日はどれ位いるのかな?」

「はい、今週は来客の予定が多いので800グラムお願いします」

「800グラムだね、それじゃあ少し待っていてねすぐに用意するから、その間これを飲んでいるといいよ」


 マスターさんはそう言ってカップを二つ用意して、まだコーヒーが苦手なボクにはシロップを混ぜたホットミルク、ネスタさんには牛乳と砂糖を入れたコーヒーを出してくれた。

 マスターさんはこんな風に心細やかな対応をしてくれる事から多くの常連客から愛されている、それとコーヒーのお礼として大奥様がピザトーストのレシピを教えた事で今まで来ることの少なかったお客さんも来る様になって……。


「はあぉ…またか……」

「お気持ちお察しします」


 子連れのお客さんが増えて特にまだ基礎学校に通っている様な女の子を中心にネスタさんに熱い視線を送る子が急増している。

 だけどそれも当然かもしれない。

 ネスタさんははっきりと言って美形だ。

 シャーリーさんとラッセ様が親戚と言う事もあってお二人は顔立ちが似ていて、ネスタさんはラッセ様似で目元はイネス様に似て優しい事もあり知的で温厚な顔立ちをしている、だからそんなネスタさんが優しく微笑めば女の子はあっさりと一目惚れをしてしまう。

 ただ隣に座るボクに殺気を篭った視線を向けるのはどうかと思う、まあボクはそういった視線に慣れているから別に問題は無いけどネスタさんはあまり快く思っていないから、ボクにそういった視線を向ければ向けるだけネスタさんに嫌われるだけだと気付いて欲しい。


「相変わらず視線が熱いねネスタ君、マリアちゃんは大丈夫かい?」

「大丈夫ですよ、こういった視線には慣れているんで」

「そうか、出来た妹を持ったねネスタ君」

「いやマスター!何度も言ってるけど俺とマリアは血は繋がってないから妹…みたいな存在だけど妹じゃあ…」


 あれ?何でネスタさんは顔を赤くしてるんだろう?

 まあでも確かにネスタさんはお兄さんみたいだ、何時もボクの事を気にかけてくれて高い所とか手の届かない場所の物を取ってくれたり、こういう風にお使いの時は何時も一緒に来てくれる。

 優しくて頼りになるお兄さんだ。


「素直じゃないね、本当はマリアちゃんみたいな可愛い妹が出来て嬉しい癖に」

「なっ!曾祖母様みたいな事を言わないでください!それに…俺みたいなのが……」


 俺みたいなのが?その先何を言ったんだろう、途中で口籠って何を言ったのか聞こえなかった。

 まあ今は適温になったホットミルクを味わおう。


「にゃー」


 そう思った瞬間、どこからか猫の鳴き声が聞こえて来た。

 だけどどこにも猫の姿は無い、それなのにどこからか「にゃー」という鳴き声と「チリン、チリン」という鈴の音が聞こえて来る。

 お店の中を見渡すけどやはりどこにも姿は見えない。

 不思議だ…もしかしたらお店の二階にマスターさんの飼い猫がいるのかもしれない。


「ふえ?」


 何で視界がグルグル回って?それに何だか世界がグニャグニャに曲ってる。

 変な気分だ、そんな状態になっているのに気持ち悪くない、ただ意識が朦朧と―――。


「マリア?」

「マリアちゃん?」



♦♦♦♦



「え―――ここ、どこ?」


 眩暈がしてそれで意識が朦朧として…ボクは喫茶店でマスターさんが出してくれたホットミルクをネスタさんと一緒に飲んでいた筈で…だけど目の前の景色はアーカム?いや違うアーカムに似ているけど成り切れていない、ボクが前世で過していたあの港町、坂と寺、古い物と新しい物が無秩序に混ざり合った混沌したあの町だ。


「どういう事なんだ?どうして…これは夢?」


 夢なのか?本当に夢なのか?夢にしては現実味があり過ぎる、あの苦しいだけだった日々で心に刻まれたあの町そのものにも見える、僅かとはいえ過したあの日々を実感できる光景だ。

 もしかして今までの事は…夢?ボクの願望が生み出した夢なの?お母さんは……。


「そんな筈ない!これは悪い夢だ!そうだ夢だ!悪夢なんだ、早く目覚めろ!」


 駄目だいくら願っても、いくら叫んでも、目が覚めない。

 このままだとまたあの言葉が聞こえて来る。


「そうか、これは夢だ…夢から目覚めるには夢を終わらせれば」


 良いんだ。

 ボクは用心の為に一本だけ袖の中に隠して持ち歩いているナイフを取り出す、これで心臓を一突きにすれば目覚める筈だ。

 ボクは両手でナイフを握り勢いを付けて―――。


「落ち着きたまえよ少年」


 刺した筈なのにボクの手にはナイフが無かった。

 何でだろう?急な出来事が続いて頭が混乱していると近くで「チリン、チリン」と鈴の音が聞こえてその方向を見ると崩れたレンガの壁の上にボクが持っていたナイフを口にくわえる黒猫がいた。

 黒猫はボクと目が合うとナイフを首を振って投げ捨て、とても穏やかで優しくだけど力強く低い声で喋り始める。


「まったく思い切りの良さも限度を間違えればただの短慮だ、冷静に丁寧に物事を判断する慎重さを持ちたまえ、少年…いや今はお嬢さんかな?まあ境の世界は君のように心に傷を負った者には悪夢でしかないがね」


 何でボクは黒猫に説教を…あれ?というよりそもそも―――。


「ふえ!?猫が喋った!」

「今更驚くかい?まあ驚くという事は落ち着いたという事でもあるが、さて少年、吾輩はこの境にある街ウルタールを守護する者で将軍という名だが君は何もだ?」

「ボクですか?ボクはルシオ・マリアローズ、見ての通りのメイドです」


 ボクがそう答えると喋る黒猫の将軍さんは大きく欠伸をすると崩れたレンガの壁から下りてボクの足元に移動する。


「すまんな猫なもので欠伸を我慢できんのだよ」


 そう言って二本の足で…立った!?黒猫が立った!


「ふえ!?お母さん!」

「こらこら驚き過ぎだぞ少年、ヒポグリフを従者とするならこれくらいは普通だろ?彼等も喋るし人の姿に変じると、まだ知らないんだったな…それならこの反応は当然か……」


 将軍さんは少しショックを受けている感じだ…これはボクが驚きのあまり腰を抜かしたのが原因かもしれない、いや原因だ…うんあれだよねド〇えもんだと思えば何一つとして変な所は無い、だから深呼吸…スー、ハー、よし落ち着いた。

 ボクは立ち上がってお尻を叩いて泥を落とすと将軍さんに謝罪する。


「助けていただいたのに怖がって腰を抜かしてごめんなさい」

「良い子だね、ちゃんと自分が何を間違えていたのか、そして素直に非を認められるなんて…いいよ、許してあげよう、ではついて来たまえ」

「ついて?ええと、どこにですか?」


 いやその前にすごく気になる事を言っていた、ヒポグリフが喋れるとか人の姿になれるとか、それに境の世界ってどういう意味なんだろう?将軍さんは何で喋れるの?とか気になることだらけだ。


「どうした?まあ、急に多く事が起こり過ぎて混乱しているのは分かるが行かねばならない場所がある、話はそこに向かいながらする、さあ来たまえ」

「…はい、分かりました」


 兎に角、今は将軍さんについて行こう。

 よく分からないことだらけだけど言える事は、ここは現実じゃないけど現実だ。

 あのまま心臓を刺したらボクは間違いなく死んでいた、何となくだけどそう確信することが出来る、そう思えるのはさっきまでボクの心の中の風景だった世界が将軍さんに助けられたと同時に、赤レンガと坂道が夕日に染まったどこか懐かしい、だけど全く知らない廃墟のような街に変化していたからだ。

 夢なら知りもしない街をここまで明確に何一つ違和感なく形作る事は出来ない、何よりボクは絵の才能が全くないからこんな風に物悲しくなる廃墟の様でそうでない街を想像する自信は無い。


「ここは境にある街が故に心象風景が重なり易い、君が錯乱したのは君にとって大切な故郷であるアーカムに思い出したくない過去である生前の故郷が重なったから、それ故に心が激しく揺さぶれらだ」


 将軍さんはそう言いながら崩れかけた塀の上を器用にボクの歩く速度に合わせて歩く。


「先程、君の心象風景を覗いたが両方共ウルタールに雰囲気が似ていた…あそこまではっきりと形に現れたのは二つの街がこのウルタールに酷似していたからだろう、それとこの街の管理人の不手際も原因だ」


 将軍さんはボクの前を歩きながらそう言ってまるで気遣ってくれるかのようだった。

 だけど思っていたよりボクの心は脆かった、あんな短絡的な行動を取るなんて……。


「落ち込む必要はないぞ少年、この街は心象風景に近く常に心を揺さぶる景色だ、こんな景色を突発的な出来事で混乱している時に見れば誰だって正常な判断は出来ん、心の強弱は集合無意識の前では意味をなさん…と、歩きながら説明をするのだったな」


 将軍さんはそう言ってこの街の説明をしてくれた。

 この街は境と言われている場所にある街で名前はウルタール、赤レンガと坂道で形作られた廃墟の街で住民は猫と管理人だけ、管理人は坂の一番上にある小さな家に住んでいてボクが元の世界に目覚めるにはその人に会わないといけないらしい。

 それとやたらと猫も多い、ただ将軍さんみたいに二本の足で立って歩く事はせず普通の猫として喋る事も無く、暢気に欠伸をしながら昼寝をしていたりじゃれ合ったりと街の雰囲気も合わさって何と言うかとても長閑で物悲しくなる。


「君がこっちに来たのは廻者まわりものだったからだ、廻者まわりものは狭間を越えて廻って来てしまったが故に境に来てしまいやすいのだ、あと連れて来やすいというのもある君は後者だ」

「つまりボクは呼ばれたんですね、この街の管理人さんに…」

「そうだ、なにせ君がこの先に背負う宿命を教えねばならないからな」

「宿命…それは一体?」


 将軍さんはただ黙ってボクの前を歩く、どうやらその事は管理人さんから聞くしかないみたいだ。

 だけど綺麗な街だ…それとよく似ている、坂道の途中のここから見える山際から顔を覗かせる夕日はあの港町の景色によく似ている、真っ直ぐ家に帰りたくない時に寄り道して坂道の途中から見えた対岸の島の山際から顔を覗かせた夕日に、アーカムで見た壁から顔を覗かせた夕日にどこか似ている。


「懐かしいかね?それもそうさ、夕日は誰の心の中にも存在する集合無意識の一つだ」

「集合無意識…さっきも言ってましたよね?確か心理学にそんな言葉があった様な……」


 だけど詳細は覚えていない、人類が共通して持っている認識だったかな?はっきりとしないけど将軍さんの言った言葉はとても説得力があって、何となくだけのこの境の世界が何なのか分かった様な気がする、言葉には言い表せない感覚でだからはっきりとは分からないけど…。


「さて急ごう、遅くり過ぎると管理人が五月蠅うるさいのでな」

「はい」



♦♦♦♦



 坂の上はとても殺風景で背の高い草が好き放題に伸びていてそこに、夕日を背に小さな小屋が立っているだけだった。

 小屋はまるで打ち捨てられた廃屋に見えたけど窓から明かりが漏れているから、中に人が管理人さんと言う人が今も住んでいるみたいだ。

 だけど気になるのは小屋が夕日を背にしている事だ。

 夕日の光はそこからしか来ていない、だけど振り向くと山際から夕陽が見えて光はそこからしか来ない、同時に二つあるかのようだけど何度見直しても夕日は一つだけで深く考え過ぎるとまた頭が混乱してしまいそうだ。


「シュレディンガーの猫を知っているかな少年、仔細は省くがようは夕日の位置は君の認識によって確定しているのさ、君が夕日を認識しなければ小屋の後ろと山際に夕日は同時に存在する、さあ小難しい話は終わりだ、小屋に入ろう」

「はい……」


 ボクは将軍さんに先導されながら背の高い草を掻き分け小屋の前に辿り着く、すると将軍さんは扉に取り付けられている人の手を模したドアノッカーで三回、扉を叩くと一人でに扉が開いた。


「入りたまえ、奥で管理人が首を長くして待っている」

「……失礼します」


 ボクは一言、断りを入れて小屋の中に入る。

 外から見ると小屋は今にも崩れそうな廃屋のようだったのに中はまるでそう、占星術師の館という感じで壁や棚には所狭しと占いに使っていそうな、関係ありそうな物で溢れていて部屋の中は薄暗く燭台の灯で照らされているだけでそんな部屋の中央に置かれている水晶の玉やタロットカードが乗ったテーブルに、黒いフードで顔を隠した皺だらけの手をした女性が座っていた。

 その人はフードの下からボクを見るなり手招きをする。


「彼女達を連れて来てくれありがとう、将軍…さあ、そこに立っていないで座りなさい」

「…貴女は誰ですか?」


 尋ねずにはいられなかった。

 その人が纏っている雰囲気はとても奇妙で、懐かしくもあれば酷く恐ろしくもある。

 何か得体の知れない存在なのにとてもよく知っている気がする。

 それに彼女達?ここにはボクと将軍さんと目の前のフードを被った女性だけだ。

 あともう一人どこかにいるという事?でも誰が……。


「初めまして、私はウルタールの管理者よマリアローズ、それと……」

「管理人、それは従者が果たす役目だ、吾輩達が何かする事ではないぞ」

「それもそうね、それじゃあお話をしましょうか」


 え、いやその前にもう一人は誰ですか!?すごく気になるんだけど!とボクは言おうとしたけど、口を開く前に管理人さんは話を始めた。


「私は貴方に伝えないといけない事がある、それを貴女は受け止めなければならない」

「その前にい―――」

「貴女はこれから多くの試練に見舞われるは、絶対に避けては通れない宿命でありこの世界に廻って来た、力を手にしてしまった貴女の宿命、苦しみ足掻き報われぬこともある、それでも歩みを止めなければ運命を切り開き宿命のその先へと至れる」

「何を…言っているんですか?」


 宿命?試練?何を言っているんだ。

 ボクが何か言うとすればそれを遮るように一方的に喋り続け、その上…宿命?何をいっているんだ、この人はボクに何を伝えようとしているんだ。


「世界の命運の一端を担い、避ける事の出来ない宿命を背負う貴女に、私はそれを伝える為に貴女を呼び寄せた」

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