第13話 修学旅行 その8 [不穏の始まり]

「ヒャッハーーーーー!!」

「なっ、なに!?」

喜太郎くんとお土産を見ていると変な男の人が入ってきた!

「こんなちーせー店でも俺らのモンだーっ!てめぇら客どもはクソだ!クソ!とっとと出ていけ!」

「大丈夫?久美子ちゃん?」

「う、うん。」

変な男の人が入ってきて私たちはびっくりしちゃった… 筋肉も怖がってプルプル震えてるよ…

「きゃー」

すると突然悲鳴が聞こえた!声が聞こえた方向を見ると小さい女の子が!!

「てめーみてーなガキが来るんじゃねーよ!」

女の子が蹴られそうになる!危ない!

「待て!」

喜太郎くんが叫んだ!声の勢いで周りのお土産が少し吹き飛んだ!

「なんだー?てめー?」

「その小さい女の子を傷つけるのは許さない!僕が相手になる!」

喜太郎くんはあの女の子のために闘おうとしている!私がそんな喜太郎くんを放っておけるわけないじゃない!

「わ、私も!私も手伝うよ喜太郎くん!この前考えたあの技なら!」

実は私たち、時計ちゃんと決闘した後に必殺技を編み出したの!こんなこともあろうかとね!流石は私たちの筋肉だね!

「うん!久美子ちゃん!行こう!あの技で!」

喜太郎くんと私は姿勢をとる。

「筋肉から始まり筋肉で終わるこの人生」

まず喜太郎くんが唱える。

「プロテイン、生卵、生肉たちよ!私達に力を!」

次に私が唱える。すると私達の大胸筋がピクピク動き出す!

「???」

あの男の人は何が起こってるか分からないみたい!今がチャンス!

「いくよ久美子ちゃん!」

「うん!」

ピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピク

大胸筋のピクピクが少しずつスピードを増していく!

すると突然小さなつむじ風が!

「なんだってー!?」

「これが私達の絆の力!大胸筋の動きが特別な気流を生み、つむ風を作ったのよ!」

「そしてそのつむじ風はこれからも威力を増していく!」

ピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピクピク

つむじ風が大きくなる!

「今だ!久美子ちゃん!」

「うん!行くよ!」


[筋肉・ツームジカゼー・ボンバー!]


つむじ風があの男の人を吹っ飛ばす!「ムキッ!ムキッ!」という音とともに!

「ぐはぁ!」

男の人は倒れた!

「やったね!喜太郎くん!」

「うん!」

しかし今の私達は気付かなかった。これは単なる幕開けだということに… そしてプロテイン100%のお菓子はもはやプロテインだということに…


続く


参考 Wikipedia

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