おまけ11【13年間続けていること】一年後の自分への手紙【読み返してみると、なかなか面白い】

 私が毎年、恒例行事の一つとしているのが、一年後の自分への手紙を秘密のブログに書くことである。


 これが中々に面白いし、興味深い。


 一年前の自分が何を考え、何を成し、何を成しえなかったのか。

 そして、一年後の自分はどうなっていたいと考えているのか。


 それを突き付けられる経験と言うのはなかなかに得難い機会だと思う。


 カクヨムを使っている人でブログ機能を使えない人、というのは少ないと思うのだが、もし、非公開のブログの作り方がわからない、という人がいるならば、手紙に書いて、カレンダーの一番裏に張り付けておくのが一番お薦めの方法である。


 で、一年後の自分への手紙を読んでみようと思ったらなんと去年は一年前の自分への手紙への返信は書いているくせに、一年後の自分への手紙は書いていなかった。


 その代わりに 半年後の私へ という手紙を書いていた。


 一年前の私は、いつもと違って、何か思うところがあったらしい。


 というわけで、去年の自分が、半年後の自分へ書いた手紙を一部公開してみようと思う。


 書き出しが「一言。再発していませんか? 大丈夫ですか?」


で、はじまっていた。


 おやや、なんということだろう。昨年の私は再発を心配していたらしい。(そして、その悪い予感はばっちり当たっていたということになる)


 そして、去年の私曰く、「昨年の私は未来の自分に期待していました。未来の自分は、どこか自分と違うスーパーマンと言うか、それは言い過ぎかもしれないけれど、なんだか他人のようで書いている時点の自分とは地続きじゃなかったんです」


と書いていた。


 なるほど。いや、それはわかる。


 今まで一年後の自分への手紙を書くにあたって、来年の自分よ、これも出来ていてくれ、あれも出来ていてくれ、と 期待する言葉を綴った記憶があるからだ。


 だが、去年の私は 更にこう綴る。


 「今年、姪っ子の小豆に出会って私は認識を改めました。『現在の積み重ね』が『未来』を作っていく。一足飛びはないのです」


 ……なるほどなあ。


  そして「健康第一に、頑張らないように頑張りたいと思います」


と、書いていた。


 そう。健康第一。


 でもねー。と、私は思う。


 その願いは、叶わないんだよなー。


 コロナには罹る。閉鎖病棟には再入院。とんでもない一年だったよ。


 ただ。


 良いこともあったよ。


 私は少しだけ、強くなったよ。 自分自身との戦いや 他者との戦いを経て、逃げ出す以外の道を見出すことが出来たよ、と。


 一年前の自分に伝えたい。


 今、この文章を読んでいるあなたにも--


 あなたにとって、この一年はどんな一年でしたか?


 来年の自分に何を、望みますか?


 生きていたいと、そう願えますか?

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