歯磨きのしかた講座
皆様は正しい歯磨きができているでしょうか? ちゃんとやっているようで、意外とできていないかもしれません。ここで正しい歯磨きのしかたを学んで、虫歯を予防しましょう。
まず、歯磨きのゴールデンタイムは朝起きた直後と夜寝る前の二回です。この時間に歯磨きをすることがとても重要になります。なので、朝起きたら、あるいは寝る前には歯を磨きましょう。
口の中の細菌は、夜寝ている間に繁殖します。寝ている間は、殺菌作用のある唾液の分泌量が少ないためです。そのため、朝起きたばかりのときは口の中は雑菌だらけ。朝口の中にネバネバしたものがあるのは寝ている間に繁殖した細菌の塊なのです。なので、夜の間に増えた細菌を洗い流すために、朝の歯磨きが最も重要になります。
就寝前の歯磨きも、細菌の繁殖を少しでも減らすためにやります。磨かずに放っておくと、歯の隙間の食べかすなどが細菌の餌になり、さらに唾液も減ってしまうので、繁殖し放題の環境を作り上げてしまうのです。まさに虫歯のパラダイスです。そんなものを作り出さないために、寝る前にもちゃんと歯を磨きましょう。
さて、次は歯磨きのやり方です。まずは歯ブラシを取ります。歯を磨く前に、歯ブラシの状態をチェックしましょう。
毛先が開いてボサボサになっていたら、これでは上手く磨けないので新しいものに交換しておきましょう。大体一月に一回程度を目安に交換するのが望ましいでしょう。
歯ブラシの状態を見たら、いよいよ歯磨きです。
最初に歯磨き粉を少量付けます。あまり付けすぎるのはよくありません。歯磨き粉に研磨剤が含まれている場合、付けすぎると歯を少し削りすぎてしまいます。このタイプの歯磨き粉は汚れを落とすためには効果的ですが、やりすぎると知覚過敏の原因となるおそれがあります。付けすぎに気をつけましょう。また、歯磨き粉には清涼感がある場合が多いですが、大量に付けて泡立ててしまうと、その清涼感によって歯を十分に磨ききる前に磨いた気になって歯磨きを終えてしまうということも考えられます。磨き残しては歯磨きの意味が薄れてしまうので、少量にしましょう。大体歯ブラシの三分の一くらいの量が適量です。
そして、いよいよ歯を磨きます。奥歯から磨いていきましょう。
奥歯は磨き残しが多い箇所です。外からは見えづらく、食べかすもたまりやすいです。そのため、歯を磨くという意識を集中させやすい最初の方は奥歯から磨き始め、少しずつ奥から手前の歯に移動していくような感じで磨いていきましょう。
歯を磨くときは、歯そのものよりも、歯と歯茎の間を磨くような意識で磨いていきます。そこに歯の汚れは溜まっていくのです。そのため、そこを重点的に磨けばいいわけです。そうやって磨いていくと、やがて歯の汚れが落ち、綺麗になっていきます。綺麗になった歯はキラリと光を放ち、その光は天から降り注ぎ、厚い暗雲を切り裂いて隙間から光芒となって地上に姿を見せ、闇に満ちた世界に一筋の光をもたらし、木々や作物を育て大地に恵みを与え、人々の鬱々とした気分は晴れ、くすんだ瞳は生気を取り戻し、人々は再興のために立ち上がり、絶望の国はその希望の光に救われることとなるでしょう。闇に蠢く魔物たちもただ指をくわえてその様子を眺めているわけではありません。すぐに人間を潰しにかかるでしょう。しかし、光を取り戻した人間は強い。既に彼らは魔に抵抗するだけの力を得ているのです。その光は人間という鏡に反射して新たな光を生み出し、さらに別の鏡に反射してまた新たな光を生み出す。そうやって無限に生み出される光はやがて結束し、決して闇に屈することのない真の光へと進化していき、人々に多くの希望を与え続けることでしょう。
歯を磨いた後は口をゆすぐことになると思いますが、あまりゆすぎ過ぎないように注意しましよう。ゆすぎ過ぎると、折角の歯磨き粉の成分が流れてしまうからです。そのため、軽く一回ゆすぐのにとどめておきましょう。
以上で、歯磨き講座を終わります。歯は万病のもと。歯磨きを怠ったばかりに、大変な病気に発展する場合も少なくありません。これを機に、これまでいい加減に歯磨きをしたり歯磨きをサボっていた人も、しっかりとケアして病気のない良い生活が送れるように気をつけていきましょうね。
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