映画の感想

第1話 グレイテスト・ショーマン

　皆さんは娯楽映画と芸術映画どちらが好きでしょうか。ぼくはどっちも好きです。好きな映画10個上げろと言われたら半々くらいになるような気がします。映画はInterestingかExcitingかFunnyならなんでもいいんです。面白さ第一主義。娯楽映画といいますとハリウッド超大作！！！みたいな映画ですよね。ごく最近だとアベンジャーズとかレディープレイヤーワンが挙げられますね。芸術映画はアカデミー賞作品賞とか受賞したりする作品ですね。スリービルボードとか、ゼロ・グラビティの類ですかね。(余談ですが、筆者は映画を見始めて即2001年宇宙の旅に手を出してしまいスターゲートの長さとスターチャイルドの訳わからなさに絶望した記憶があります)。さて、この映画は圧倒的前者の映画です。音楽はラ・ラ・ランドのスタッフなのでアカデミー賞歌曲賞にノミネートされておりますし、全曲が良い曲(キラーチューン率がやたら高い)なので音楽芸術という点ではいいのですが、映画として観るとアカデミー賞を取るにはストーリーも言いたいことも乱雑とされすぎな映画でして、評論家の中で低い評価をつける人がいるのも納得はします。

5点満点で点数をつけるなら

ストーリー：2点、音楽・映像：5点、トータル：5点という感じなんですよね。この映画は。

ちなみにジャッキー・チェンがインドでカンフーをやるだけの謎映画ことカンフー・ヨガは

ストーリー：マイナス3点、なんだかよくわからないけどすごく楽しい要素：加点100点、トータル：5点です。

　グレイテストショーマンのストーリーの良くないところを言いますと、一つの映画にストーリー・要素が詰め込まれすぎです。この映画は主人公がサーカスで成功を収める、という映画なんですが、似た映画のSINGは主人公が苦労しながらなんとか成功をするところで映画が終了するのに対し、グレイテストショーマンは主人公が成功して成功したけどそれに飽き足らず、更なる成功を求めるも家庭が崩壊し家族の大切さを知って戻る、というストーリーちょっとこの段階で既にちょっと多いかな？という感じがします。

　更に映画内で語られる要素としては、障害者差別・異人種間の恋愛・芸術論・レールに乗った成功の苦難・ビジネス・人のエゴ・家族の大切さ等がブチ込まれているのでごっちゃごちゃしています、のでそこらへんで評価しない評論家がいます。

　さて、そんな些細なことは置いておいてこの映画の素晴らしいところを言っていきますとまずオープニングです。このオープニングでテンション上がらんやつおるんかってくらいぶち上げてきます。”The greatest show"を唄うヒュー・ジャックマンとサーカスの映像、最高なので1億点加点です。ミュージカル映画はオープニング大事ですよね。ラ・ラ・ランドもオープニングが素晴らしいので5億点点数つけちゃいます。このサーカスのオープニング、主人公(貧乏)の妄想シーンでした。この段階でこの映画のラストはサーカスシーンで終わるんだろうなと一瞬で悟りますよね。(そして案の定サーカスシーンで終わってテンションがぶち上がったので点数2億点加点です。)

　Come alive, This is me, From now onの一つ一つの曲がテンションぶち上げてくるし、A million dreams, Never enoughのバラードもすごくいい曲なので言っていたらキリがないのですが、筆者が一番好きなのはバーでヒュー・ジャックマンとザック・エフロンがデュエットで唄ってバーテンダーがバックダンサーをするTo the other sideです。動きと歌がどちゃくそカッコいいのでいいから観てください。

　ということで、後半の感想の偏差値が5くらいまで落ちてしまいましたが、実際テンション上がればいいでしょって感じでテンションぶち上がったので、それで良しです。なんかロングヒットしたみたいですし、観客もこういう映画を求めてもいるんだなという感じです。映画によっては減点法で考えもしますけど、基本的には加点法でいきたいです。そのほうが幸福度がぶち上がるので。そういうテニスの王子様でいうところの天衣無縫の極みみたいな、映画って楽しいじゃんみたいな映画、グレイテストショーマン観てみたらいかがでしょうか。

※ちなみに曲は全曲youtubeで公式がアップロードしていますので聴いてみてもいいかもしれません。まずは映画を観ることを圧倒的におすすめしますが。

https://www.youtube.com/watch?v=Wk008ADh4iY&list=RDWk008ADh4iY&t=2