『ジョン・ウィック:パラベラム』 ジョン・ウィック VS マッド・ドッグ先生
前作で聖域内での殺人を犯し、追われる身となった主人公は、ケガすら治療してもらえない。
彼の首には、懸賞金1400万ドルがかけられる。
また、彼の蛮行を傍観した上に逃したホテル、武器を提供した地下組織まで、処罰対象にされてしまう。
処分を恐れて、連合の関係者は主人公への助力を渋った。
八方塞がりの主人公は、モロッコのコンチネンタル上層部に助けを求める。
今回は、エイジア・ケイト・ディロン扮する裁定人の動きに注目。
彼女は相手が組織幹部だろうが、連合に背くものは容赦なく切り捨てる。
ジョン・ウィックの世界観で、彼女はより異彩を放つ。
クライマックスは、ホテルコンチネンタルでの決闘シーン。
禁止されていたホテルで殺害行為が、解禁されてしまった。
しかも、襲撃してくる相手は、防弾機能が向上している。
秘密の部屋にあるガラス張りの吹き抜けを、戦闘しながら登っていくさまは、さながら、ブルース・リーの『死亡遊戯』を彷彿とさせる。
マッド・ドッグ先生こと、ヤヤン・ルヒアンとも拳を交える。
なにより、ランス・レディック演じる褐色のコンシェルジュ、シャロンが銃を取るシーンは最高だ。
寡黙なキャラクターが、背筋をシャンと伸ばしたまま任務に当たるシーンは、かっこいい。
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