『探偵物語』 松田優作の場違い感を楽しむ
金持ちのヒロインに、探偵の尾行がつく。
ヒロインには焦がれていた男性がいる。
が、彼には恋人がいた。
やけっぱちで酒を飲む。
翌朝、探偵の元妻に殺人容疑がかかる。
彼女はヤクザと浮気しており、その浮気相手こそ被害者だった。
ヒロインは、探偵夫妻をかくまうことに。
Netflixで見る機会があったので、視聴。
なんかもうね、ヒロインがバリバリの赤川次郎チック。
薬師丸ひろ子と赤川次郎は、相性がいい。
こういう突拍子もなくて気のキツい女好き。すこ。
人によっては、こういうコントロールのきかない女はイラッと来るかも知れない。
ただ、人によってはツボだと思うので。
また、松田優作の演技もいい。
個人的には大藪春彦系の役者と思っていて、赤川次郎作品とは水と油だと思っていた。
慣れていない感が出ていて、いいカンジに「異物」として松田優作がドラマに浮かび上がってくる。
電車で一緒になっても「隣の座席に座らないでよ!」と言われ、今風で言うと、「ソーシャルディスタンス」を保たされる。
小学生向けのマンガに青年誌の主人公が入ってきたような、場違いな存在感を見せる。
その場違い感が、逆に良かった。
今でいうと「塩キャラメル」と言うべきか。
いつもの荒っぽさがないながらも、きちんと松田優作をしていて、少しすっとぼけた感が出ている。
変にヒロインとイチャつかないのもいい。
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