創作に役立たない、「映画の感想」

『天使にラブ・ソングを…』 サメ映画をススメなんて何事です⁉

　暗黒街の大物による殺害現場を目撃してしまった主人公のシンガー。

　裁判で証言するまでに警察が用意した避難先は、教会⁉

　夜中にバーへ向かう罰として、聖歌隊のレッスンを任された。

「サメ映画をススメなんて何事です⁉」

　老害なシスター院長と衝突しつつ、主人公はメンバーを育てていく。

　一回目は途中から見てしまい、二回目はちゃんと見たが内容を忘れてしまった。

　なので、合計三回見ている。

　でも、何回見ても面白い。

　オレは、二回目を見るまで

「I Will Follow Him　（日本題：愛のシャリオ）」

　は賛美歌としてあるもんやとばかり思っていた。

　それくらいの知識しかない。

　ちゃんと聴いたのが『探偵！　ナイトスクープ』だったので。

　2013年に、ペギー・マーチ自身がセルフカバーしているとかも知らなかった。

　歌ものと言えば、オッサン再生話の『スクール・オブ・ロック』、はみ出しものが仲間との絆を深め合う『ピッチ・パーフェクト』、世の中の不満を受け入れてアートにしていく『シング・ストリート』など名作揃いだ。

　中でも、本作はホンマに色褪せない。

　何より愛され具合が、段違いだ。

　分かりやすい展開、寂れた暗黒街のボスとその愛人という、妙に生々しい対立構造、懐メロ。

　どんな時代になっても、成長物語は色褪せないものだ。

　ちなみに、この映画が金曜ロードショーで放送されたのに合わせてか、劇中歌「Hail Holy Queen」を、二次元youtuberグループの「にじさんじ」メンバーがカヴァーした。

　これもいいなぁ。

　この映画は愛されてる。