『ソロモンの偽証・前編 事件』 岡田斗司夫氏絶賛!

 同級生の転落死を巡って、学校内裁判が起きる話。


 1990年のクリスマス、終業式の日に、一人の男子生徒が転落死した。

 警察は、いじめを苦にした自殺と断定。


 だが、クラス委員の主人公の元に、

「被害者はいじめっ子によって学校の屋上から殺害された」

 と、告発状が届く。


 彼女は警察である父に相談したが、やはり自殺は覆らない。

 被害者と同じようにいじめられていた女子グループが書いたであろうと、嗅ぎつけていた。


 だが、担任が告発状を捨てたらしきことがマスコミに嗅ぎつけられ、事件は殺人であると学校が責められる。


 しかも、真相を語ろうとしていた女子生徒が、トラックにはねられて死亡。


 主人公も、被害者から生前、

「イジメを見て見ぬ振りするお前は、いじめっ子より卑怯な偽善者だ」

 と罵られた過去を、どうしても拭い去れない。



 何も分からないまま夏が過ぎようとした日、主人公は

「学校内で裁判を起こし、事件の真相を解明しよう」

 と決意した。


 岡田斗司夫氏の推しがものすごく、

「2015/03/10 岡田斗司夫ゼミ」

 にて、

「演者の目の演技を見てくれ」と紹介していた。


「現代物を書くと、どうしても『批判を恐れて過剰にリアル』になってしまう。が、『当時を振り返る図式にしている』から、よりリアルに見える」


「真実を言いたいんだけど嘘をついちゃう視線、ウソを言いながら本当のことを話そうとしている目に注目! それを中学生がやっているよ! すごい!」


「動く5インチフロッピータイプのシャープ書院なんて久々に見たわwww」


 など、映画の内容を好意的に語っている。



 なお、被告人のいじめっ子役をつとめた清水尋也さんは、役所広司さん主演『渇き。』では、いじめられっ子の役で出ている。

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