『ブレードランナー 2049』 エマネーターの実用化はよ

 ハリソンフォード主演の名作SF映画

「ブレードランナー」

 の続編。


 解体前に脱走した型落ちのレプリカント(人造人間)を処理する警察機関「ブレードランナー」に所属する主人公。


 彼は、とあるレプリカントを処理した際に、地中に埋まった奇妙な箱を見つける。


 調べると、レプリカントの白骨死体が。

 しかも経産婦だった。

 つまり、レプリカントにはない「生殖機能が備わっている」と分かる。

 

 その遺体が、自己の出生を探るカギとなっていた。


 主人公はレプリカントなので、感情が調整されている。

 あまり人間らしくならないようにだ。

 そんな主人公には、一つの趣味が。

 

 エマネーターという自立型AIビジョンと会話することだ。


 このAIがまた、かいがいしい。


 レプリカントの子どもがどこで生まれたのか、出生データを調べる際も、このエマネーターが活躍する。


 半分立体的になる機能を備えた時は、雨粒に手を当てて喜んでいた。

 主人公と口づけをするシーンなど、ムード満点である。


 このように、あまり人間らしくない主人公の感情面を、サポートする役割を持つ。


 また、この作品にはiPhoneのような機器が出てこない。

 その背景を、監督は

「本作の世界観に、ジョブスが生まれなかったからだ」

 と理由づける。


 しかし、さらに発達した「萌え」を生み出したではないか。


 我々として、こっちの未来も捨てがたい!

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