『幸せのレシピ』 ツダケンの存在感
主人公のシェフは、事故で死んだ姉の娘を引き取ることになった。
だが、主人公はカウンセリングを受けるほど、難のある性格。
娘とのコミュニケーションもろくにとれない。夕飯も着飾った料理を振る舞う。当然食べてもらえない。
後日、店に出勤すると、厨房でオペラを流す怪しげな男が。
名前はニック。オーナー曰く、新しく雇ったシェフであるという。
ツダケンさんが吹き替えているから、うさんくささ倍増だ。
娘と仲良くなりたい主人公は、娘を職場へ連れてきた。
何も食べようとしなかった娘が、ニックの作ったパスタを、口を汚しながら頬張っているではないか。
縄張り意識が強く、頑なだった主人公は、ようやく態度を軟化し始める。
ドイツ映画のリメイク版。
頑固な女性が、子育てと恋を覚えて成長する話。
前半三〇分の重い展開から、中盤へと突入していく展開は、別の映画見ているのかと思うほど。
それだけ、ニックの存在はデカい。
午後は食事しない、職場で酒を飲まない、と、自分に課していたルールを、ニックの手引きによって崩していく。
あれだけオペラを嫌っていた主人公が、オペラの鳴り響く自室でソースを目隠しでテイスティングをする。
終盤、またも主人公はグズグズしだすが、スカッとした終わり方をするのでご安心を。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます