『1408号室』 本当は怖いカーペンターズ
オカルト作家がサイン会を開いた。しかし来たのは五人だけ。
一人、熱狂的なファンがいた。彼女はオークションで著者の過去作品を差し出した。
作中人物が実在するのか、という問いかけに意味深な受け答えをする。
その後、彼はLAの自宅にて、奇妙な葉書を受け取る。
NYにあるホテルの写真と、「このホテルの、1408号室には泊まるな」という文面。
ホテルの受け答えも様子がおかしい。
「56人死んでる。後始末が大変だ」と。
支配人のサミュエル・L・ジャクソンですら嫌がるくらいだ。
最初のビックリポイントは、ベッドルームで唐突に掛かるカーペンターズの曲。
部屋を暗くしてブルーライトを当てると、ルミノール反応だらけ。
忘れた頃に流れるカーペンターズ。
使ったばかりのトイレットペーパーが三角に折られている。
六〇分持った奴はいないと言われていたが、彼は五分でギブ。
だが、出られない。鍵も折れてしまう。
窓から逃げようとしたら、隣の部屋には窓がない。
戻ったら壁から血が噴き出す。
死んだ娘の幻覚にまで悩まされる。
そして……ラスト近くまで脅かしにかかるカーペンターズ。
『シャイニング』の父親は、原作だと「部屋の狂気に取り憑かれておかしくなった」という。
本作は、部屋に狂気が充満している。殺意が半端ない。
あと、シャイニングに似た演出もちょっとある。
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