『ガラスの花と壊す世界』 アンチウイルスはごちうさの夢を見るか?

 主人公らは、仮想世界でウイルスに汚染された世界を除去するワクチン人格だ。

 一人はCVタネキ、一人はCVあやねるの、ごちうさコンビである。

 アジトである管理世界は、さしずめラビットハウスと言えよう。

 ウイルスは、主人公二人が管理する世界にも侵食をしてくる。

 ある日、ウイルスに侵食され賭けの少女を助ける。


 Netflix契約一発目で見た映画。

 ぶっちゃけ、これが見たくてNetflixに加入した感じ。

 だって、TSUTAYAにないねんもん。いつまでたっても。

 同じプログラム人格であっても、少女は二人が持ってない感情を発露する。


 少女に感化され、主人公たち二名の心境にも変化が見え始める。    

 ウイルス除去が、人間の魂までも粉砕してしまう。

 無感情に仕事をこなしていた主人公の一人は、それを肌で感じ取れるようになる。


「セカイ系」っちゃあセカイ系。

 管理社会のディストピアモノかなと思ったらちょっと違う。

 魔法少女モノとも違う。


 冒頭で、主人公は友人を「汚染されたから」と除去している。

 そのシーンで彼女の立場、心境の危うさを描写している。


 また、人々との別れ方も、戦争や災害など様々だった。


 そもそも、彼女たちは人類「側」であって、「人類ではない」。

 擬人化プログラムだ。


 彼女たちに、人々がどう映っているのか。

 本作で人類がどうなっているかを知ると、彼女たちの存在がいかに尊いかが分かる。


 専門用語や造語が多くて若干とっつきにくい。

 そんなに考えず「こうなりましたよー」と漠然と把握するだけでも楽しめるかと。

 ガチSF知識は特に不要かなと。


 それより、この二人が、こんなセカイで「何を守っていく」のか。

 どうするんだろ? と。

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