『第9地区』 宇宙的移民整理

 南ア、ヨハネスブルクに宇宙人が来訪。

 だが、彼らは記憶を失っていた。

 保護した土地がスラム化、無法地帯と化した。


 状況は、まるで本物の出来事であるかのように、ドキュメンタリータッチで描かれる。

 専門家による解説、ニュース映像として。


 宇宙人は『エビ』と蔑称で呼ばれ、人語を解するようになる。キャットフードが好物だ。

 そのため、フードの不正取引などが行われ始める。


 政府は、国家機関に属する主人公を、エイリアン立ち退き作戦に送り込む。


 嬉々としてエイリアンの卵を巣ごと焼き払ったり、ブラをしているエビがいたりと、コミカルだ。


 途中、主人公はエビが隠し持ってた薬品を浴びて、身体がエビに近くなってしまう。

 エビの力を軍事利用しようとした機関から、彼は追われる身となる。


 アパルトヘイトを下敷きにした差別問題もさることながら、宇宙人のテクノロジーを使った特殊武器を使ったアクションも見ていて楽しい。

 まるでゲーム『HALO』の世界だ。

 ラストのロボットアクションも、ギミックが面白い。


 敵が元味方だが、完全に主人公を殺しに掛かっているので、殺害しても心が痛まない作りになっている。


 また、主人公が人格者として描かれていない。

 いたるところで、応援したい人物とは言い難い身勝手さを放つ。

 だからこそ、逃走劇が生々しく、活力溢れるキャラとして見えてくる。


 実は、視聴はこれで二度目である。

 前に見た記憶がなく、ちゃんとした感想を伝えるためだ。

 だが、二回見ても面白さが色褪せることがなかった。

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