『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』 悪ノリは計画的に

 国家命令でアメリカ文化を学びに来たカザフスタン人が、ポルノ女優にプロポーズしにいく話。

 ジャーナリストを、イギリスのコメディアン「サシャ・バロン・コーエン」氏が「演じる」。

 本作はいわゆる、「エセ・ドキュメンタリー」だ。


 やってることが、一時期のめちゃイケや江頭とまるで変わらない。

(映画マニアの江頭自身が、この映画について自身の番組で感想を述べている)

 

 とにかく非常識で不条理。

 内容はコントなのだが、相手は何も知らされていないので、一歩間違うと大変なことになりかねない。


 事実、数々の問題を起こして訴訟を起こされているらしい。


・フェミニストにケンカを売る

・全米ライフル協会が運営するロデオ大会で、反米ソングを歌って訴訟

・泊めてくれた民宿の人が「ユダヤ人」と知って逃げ出す。

(ちなみに、演者のサシャバロンコーエン自身は「ペルシャ系ユダヤ人」である)

・テーブルマナーを教える教室にデリヘルを呼ぶ

・ホテルを全裸で疾走

・ラスト、あこがれているポルノ女優を麻袋に閉じ込めようとして、逮捕

(「カザフスタンの正当な婚約方法」という設定)

 

 ちなみに、骨董屋の商品をすべて破壊して弁償させられるシーンがあるが、それはフェイクらしい。

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