『コラテラル』 全てのワナビに捧げる 

 トムクルーズ主演映画。

 ジェイミー・フォックスが演じるしがないタクシー運転手が主人公。

 彼は殺し屋であるトムクルーズを乗せて、犯罪の片棒を担がされる。


「いつか、ハワイでリムジンタクシーの会社を経営する」

 と、ジェイミー・フォックスは自身の夢を語る。

 しかし、その為の資金集めもせず、現状に不満ばかり漏らす。


 彼に対して、「いつかっていつだよ?」と、トムクルーズは迫る。


「そんなにやりたきゃ、借金でも何でもして、アクセルを踏めばいい」

 と説教。


『いつか夢が叶うって?

 ある日、目が覚めたらそれが叶わないことに気付く。

 努力したって叶わない。

 突然年を取って、そのまま何も変わることはないのさ』


「夢が叶わないのは、自分が何かしようとしないからだ」


 映画を見ながら小説の勉強してた頃に、オレはこの台詞群を聞いた。


 展開的には「おまいう」なセリフ。

 

 だが、だからこそだろう、今でもオレの脳内に突き刺さっている。


 オレは改めて、作家を目指すようになった。

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