第28話 フットボールクラブを作ろう
「師匠~」
非常に気の抜けた声で高橋が話してくる
「どうしたんだ高橋」
今から放課後の部活に向かう俺を呼び止めた高橋に聞き返してみる
「基金ができました」
俺には高橋の言ってることが理解できないので詳しく聞いた
「……という訳で鳴海財団が出来上がった訳ですよ」
全然聞いてないんですよ、そんな海外のトップレベルの選手が参加するなんて
「病院の時に知り合ったんですけど、鳴海さんに興味が高くて、そんな訳なんです」
「まぁよくわからないが、いくら集まったんだ」
「はい、一応10億円位でしょうか、選手以外にも協会とか関連企業なんかがスポンサードしてくれます」
建物やコート、照明、各種機器は集まってから考えるか
「1年は準備期間だな生徒を指導しつつやるか。後はスタッフ集めだな」
「そうですね、募集掛けますし知り合いに電話してみます」
そういって、子供らの指導にいった
「今日は生徒にパス教えるからメモしておけよ」
「今日はパスの日だ色々教えるぞ」
「はい、そこの高橋、パスの種類を全部言ってみて」
「えーとインサイド、アウトサイドでしょうか」
「インサイドでもフロントでもアウトサイドでもフリックでもどこでもいいが正解」
「状況にあわせて出せない奴はプロ失格だなもしトラップがズレて、つま先にしか当てれない時はどうする」
「その時にこんな練習してたから余裕で対応する人と、どうしようと悩む人勝つのはどっちかわかるな」
「基本のインサイドはグラウンダーとハイボールだな。まずはこの2点を綺麗な回転で速く打つ」
「ボールに線を書いて録画するからいいな、いまから手本見せるからよく見てろ」
俺はボールに一本の先を書いて水平になる様にボール置いた
「グラウンダーはこの線の上側をバンっと強く土ふまずと踵の間で打つ、ロングは芝を刈る様に蹴る指先に近くなるほど高く上げれるはずだ」
「これが特製パス練習機だ」
そう言った俺はフラフープの輪を出して話を続けた
最初は3mで止める事から始めろそれが20回連続でできたら倍の数値にしろ。距離が12mからは5m毎にやれどこまで限界で浮かさずに蹴れるかも確認しておけ。では始め」
「これくらいなら高橋でもできるだろ」
「まぁ一応プロなんで出来ると思います」
俺は言いながらカメラを用意して生徒の動作を取る
「今日の順番は」
「僕です」
俺の前に一人の選手が恥ずかしそうに表れた
「録画するから緊張するなよ。死ぬわけじゃないし自然じゃないとおかしいボールになるからな」
「はい」
では「はじめ」といい録画を始める。高橋には反対側の横から録画を取らせている。15mの距離でボールを外し始めた
色付きのチョークをもってきてボールに振りかける。そして15mをもう一度やらせる
カメラで撮った後に生徒に応える
「この部分だよ、もうちょっと踵側を当ててみようか」
そう言ってアジャストするまで練習させる。一度12mまで下げてやらせる。
「さっきとの違いを足で覚えて置け」
「じゃ、おれは分析ノート作るから、お前らはバイクして今日は解散な」
「はいお疲れさまでした」
俺達は校舎で分析ノートを作った
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